阪神は12日のヤクルト戦(神宮)に10―0で大勝し2連勝。首位攻防カード初戦を投打がかみ合った好ゲームでもぎとり、池山燕に0差と肉薄した。先発の西勇輝が6回を2安打3四死球無失点に封じ2勝目をマークした。

 猛虎打線は初回に幸先よく2点を先制するも、その後の両軍のスコアボードはゼロ行進。終盤まで続いたタイトな展開を動かしたのは現在売り出し中の伏兵の一撃だった。

 2―0で迎えた7回二死一塁の場面で、投手・西勇に代わり代打起用されたのは育成出身2年目の嶋村麟士朗捕手(22)。今季開幕直前に支配下登録された若虎は、カウント1―2まで追い込まれたものの、4球目の外角への直球を思い切りよくインパクト。逆方向へ飛んだ白球は力強い伸びをみせ、虎党たちが待ち受ける左翼席へ飛び込んだ。

嶋村麟士朗のプロ初本塁打の瞬間
嶋村麟士朗のプロ初本塁打の瞬間

 4―0とリードを大きく広げる値千金のプロ初アーチに、打った本人もスタンドも虎ベンチも沸騰。ガッツポーズをつくりながらダイヤモンドを一周した嶋村はナイン総出の祝福で出迎えられた。

「追い込まれていたので割り切っていったのですが、それが良かったのかもしれない」と試合後の嶋村は笑顔を見せる。神宮球場でプレーするのは「この日が初めて」とのことで「レフトオーバー(の安打)くらいかなと思ったのですがフェンスを越えてくれて良かった。あすまた打席に立てればいい結果を出したい」と充実感を漂わせた。