巨人・佐々木俊輔外野手(26)が12日の広島戦(岐阜)で「8番・中堅」で先発出場。同点の9回にサヨナラアーチを描き、試合を決めた。試合後には「ちゃんとボールがつかめた打球が打てたかなとは思います」と充実の表情を見せた。

 3―3で迎えた9回無死一塁。絶好機で打席に立った佐々木は、中崎の初球フォークを迷いなく振り抜き、右翼席へ運んだ。打席前のバッターサークルではベンチからノーサインを告げられていたといい「自分の中でそれも1つ想定してましたけど、先に言っていただけたので、つなぐこと、なんならチャンス拡大しようかなと思って入ることができたので、すごいありがたかったです」と振り返った。

 今季は右腕相手に打率2割9分を記録する一方、左腕相手には1割5分と苦戦。この日は左腕・床田が先発する中でスタメン起用され「ここで結果出すしかないなっていう風にも思いましたね。どういう結果であれ、いい方向になることを祈って今日1日過ごしました」と強い覚悟を持っていた。「どうしてもまだ今年、左打ててない。数字も明らかに出てますけど、(今日は)2打席立ってちょっと吹っ切れた部分があったのが、良い方向に行ったかなと思います」と手応えものぞかせた。

 オープン戦での好調ぶりを見た阿部監督からは「春はいいんだよね。『ミスタースプリング』だから」と評されたが、佐々木は「そうならないようにと思ってやってきました」ときっぱり。「年齢で言ったら若くない。1年1年勝負になるのもわかってたのでね。本当とにかく一軍に残りたいっていう必死な思いでやってる」と危機感をにじませると、チーム状況にも触れ「(泉口)友汰もね、アクシデントからなかなか調子が戻ってこないんでね。どうにかこのメンバーで勝てるように。自分もそのピースになれるように、頑張りたいなとは思ってます」と力を込めた。

 背番号44は春だけでなく、シーズンを通して最後まで咲き誇ってみせる。