ドジャースの大谷翔平投手(31)は12日(日本時間13日)に敵地シカゴでのホワイトソックス戦を欠場した。試合前にロバーツ監督はMRI検査の結果、異常はなく、負傷者リストに入れる状況ではないと軽症を強調。大谷は左ヒザの炎症のため、11日(同12日)のパイレーツ戦は7回に代打を送られて交代した。そのため、「大谷をどこまでプレーさせるべきか」を巡る議論が再び熱を帯びている。
米スポーツサイト「ファンサイデッド」は「大谷翔平の故障はドジャースにとって現実を見つめ直す警鐘になるべきだ」と題した記事を掲載。「大谷に代わる存在はいない」と指摘した上で、ポストシーズンを見据えたより慎重な起用法が必要だと訴えた。
同サイトは、今季69試合中67試合に出場していることや、直近4試合は登板日に二刀流出場している点などを挙げ、「レギュラーシーズンを少し軽く考えるべき時期かもしれない」と主張。定期的な休養日や登板間隔の調整などを提案した。
ロサンゼルスのスポーツラジオ局「97・1ザ・ファン」でも議論は白熱。ドジャース専門メディア「ドジャース・ネーション」の司会も務めるダグ・マクケイン氏は同番組内で「重要なのは10月だ」と強調。「スーパーマンでさえ〝孤独の要塞〟に戻って休息する。だが大谷にはそれができていない」と指摘した。
さらに「シーズン中、ムーキー•ベッツやカイル•タッカーの役割も背負い、序盤はフレディ•フリーマンの分も頑張った」と主力の不振が続いた中で大谷がチームの重責を一身に背負ってきたと評価した上で、「ただ7か月間ずっとチームを背負わせることはできない。休養の取り方を見直す時期かもしれない」と語った。
米スポーツ番組「ファウル・テリトリー」に出演した元メジャー右腕アダム・オッタビーノ氏も「当然心配だ」とコメント。「左脚は投手にとって着地脚。体重を受け止める重要な脚だ」と懸念を示した一方で、「大谷はどんな故障もものともせず、さらに強くなって戻ってくるタイプだ」と説明。それでも「少しでも判断が微妙なら、本人ではなく球団が止めるべきだ」と慎重な対応を求めた。
同番組でお馴染みの元捕手エリック・クラッツ氏も「非常に心配だ」と話し、「彼は二刀流をやっている。162試合は長いシーズンだ。ユニコーンのような存在とはいえ人間であることに変わりはない」と指摘。「少しでも違和感があるなら、数日間休ませるべきだ」と語った。
一方で、「大谷を止めるべきではない」との声もある。長年大谷を取材するカリフォルニア・ポスト紙のディラン・ヘルナンデス記者は「大谷がフルタイムの投手とフルタイムの打者を両立できる時間は永遠ではない」と指摘。
投手として規定投球回に到達したのは28歳だった2022年の1度だけで、来月に32歳を迎えることにも触れ、「登板を減らしたり打席数を減らしたりすること自体は悪くない。ただし、それは本人が望む場合だけだ」と主張。「今季のようなシーズンを再び送れる保証はどこにもない。一生に一度の選手に、一生に一度のシーズンを追わせるべきだ。サイ・ヤング賞、MVP、ワールドシリーズ制覇を同一年に成し遂げる挑戦を止めるべきではない」と訴えた。
ドジャースも大谷も目標はワールドシリーズ3連覇。それを見越した起用をするだろう。












