日本ハム・新庄剛志監督(54)が破竹の勢いを見せるチームをよそに「うれしい不安」を抱えている。

 チームは13日の中日戦(エスコン)にサヨナラ勝ち。これで9連勝を飾り、残り2試合を残し交流戦逆転Vの可能性も現実味を帯び始めてきた。

 だが、指揮官は同日試合後、その点を問われると「(目標は)そこじゃないんですよね」と断言。「そこじゃない。その先なんですよ」と語り最後まで交流戦優勝ではなくリーグ優勝を目標に掲げていく姿勢を明言した。

 今季交流戦開幕前から「今年に限っては(交流戦)優勝は目指さない」と公言してきた指揮官のこと。戴冠目前でも動じない辺りは新庄監督らしさとも言える。

 ただ、そんな指揮官も「あと1」に迫ったチーム10連勝に関しては笑みを浮かべながらも動揺した表情を見せる。

 実は新庄監督は今年5月13日ロッテ戦(ZOZOマリン)でチーム今季2度目の4連勝を飾った際、報道陣にその感想を問われると自ら「あと6ね」と冗談交じりに10連勝を予言。その上で「あと6(計10連勝)したら気の利いたコメントしますよ。それまではね」と、以後は連勝に関する質問に口を閉ざす傾向にあった。だが、13日にチームが9連勝を飾ったことで、いよいよ自ら「気の利いたコメント」を発しなければならない可能性が高まった。そんな状況に置かれただけに指揮官も「そうか…すごいよね。言霊やね」と驚きと不安が交じる表情で苦笑い。その上で「コメント集…イオンで買ってこよ」と自らコメントの準備を整える必要が出てきたのは「誤算」だったに違いない。

 14日の中日戦(エスコン)に勝てばついに「その時」が来る。「今勢いありますからね、チームは。選手たちも疲れていると思うんですけど」と自軍ナインの奮闘に目を細める新庄監督だが、チーム10連勝の暁にはどんな言葉で周囲を盛り上げるのか。

 上昇機運が止まらない日本ハムと共に指揮官の絶妙なトークにはますます注目が集まりそうだ。