白星の風は吹いているが、球宴行きの風向きはまだ読み切れない。日本ハムは10日のDeNA戦(エスコン)に4―2で快勝し、破竹の6連勝を飾った。チームが勢いづく中、清宮幸太郎内野手(27)も自身3度目となる「マイナビオールスターゲーム2026」出場へ、静かに闘志を燃やしている。
清宮幸は22年、25年と過去2度、球宴に出場。いずれもMVPに輝いた、まさに〝お祭り男〟だ。10日に発表されたファン投票の中間発表では、一塁部門で23万1031票を集めて堂々トップ。本人も「絶対に出たい。楽しいですし刺激にもなりますから」と夢舞台への思いを隠さない。
ただ、楽観ムード一色とはいかない。背後から猛然と迫る強力ライバルがいる。西武のタイラー・ネビン内野手(29)だ。中間発表では19万8543票で同部門2位。今季は故障で出遅れたが、戦列復帰後は猛打を連発し、31試合で打率3割4厘、11本塁打、24打点をマーク。10日には2年連続となる5月度の月間MVPにも選出された。
一方の清宮幸は60試合で打率2割3分、8本塁打、28打点。数字だけを見れば、ネビンの迫力が際立つのは否めない。本人も「数字だけを見れば、どう考えてもネビン(の方が上)なんで。そこはどうしようもない」と冷静だ。
それでも、下を向くつもりはない。「僕に投票していただいたファンには感謝しかないですしありがたい。僕自身もその期待は感じています。オールスターはいいイメージしかないですからね」と感謝を口にした上で、巻き返しへの手応えもにじませた。
「今は(打撃面で)構えとか球の捉え方とかを打席でいろいろと試しているところで。その打ち方が決まれば、きっかけ一つで一気に(数字も)良くなると思う。それで打ちまくって最終的に(球宴に)出られればいいですね」
相手の失速を願うのではなく、自分のバットで道を切り開く。「ネビン(の好調)が止まってくれ、とかそういうのは一切考えたくないですね。あくまで僕自身なので。もちろんその前に僕が打ってチームを勝たせないといけない。そこを第一に考えながら結果を残していきたいです」と言い切った。
強敵ネビンとの票争い、フォーム微調整の最中にある打撃、そして選手会長の重責。簡単な道ではない。それでも、6連勝の波に乗るチームとともに清宮幸が再加速すれば〝球宴男〟の看板はさらに輝く。2年連続の大舞台へ、主役の座を守り抜けるか。












