白星こそ逃したが〝初球宴〟で思わぬ「収穫」と「縁」を持ち帰った。「マイナビオールスターゲーム2026」第1戦が38日、東京ドームで行われ、全セは全パに5―7で敗戦。首脳陣として初めて球宴の舞台に立った巨人・橋上秀樹監督代行(60)は「最初の方はけっこう緊張したな。話したことない選手ばっかりなんでね。少しずつしゃべれるようになりました」と笑顔。普段は敵として向き合う選手たちとの交流に、手応えをにじませた。

 中でも印象に残ったのが、対戦相手のパ・リーグ勢ではなく、同じ全セのヤクルト・長岡秀樹内野手(24)だった。2人には意外な共通点がある。名前が同じ「秀樹」で、ともに千葉県出身。橋上監督代行が現役時代に背負った背番号も、長岡と同じ「7」だった。

 その縁を事前に把握していた橋上監督代行は、ヤクルトのスタッフに自ら声を掛け、念願の〝秀樹トークショー〟を実現させた。36歳差、干支(えと)でちょうど3回り離れていながら、地元・千葉の話題で意気投合。「好青年でしたよ」と頬を緩ませた。

同じ「秀樹」同士、ヤクルト・長岡(左)と談笑する巨人・橋上監督代行
同じ「秀樹」同士、ヤクルト・長岡(左)と談笑する巨人・橋上監督代行

 ただ、突然の〝ラブコール〟を受けた長岡は「ほんと申し訳ないんですけど、リサーチ不足で。僕も最初からもっと勉強しておくべきだったなと思いました…」と告白。橋上監督代行の思いは、当初こそまさかの「一方通行」だったようだ。

 それでも、他球団の指揮官とじっくり言葉を交わす機会はめったにない。長岡は「すごい(物腰が)柔らかい方で。話しやすい空気をつくっていただいてるなという印象です」と、その人柄にすっかり魅了された様子だった。

 勝負を離れたからこそ生まれた、36歳差の〝秀樹の縁〟。橋上監督代行にとって、初めての球宴は勝敗だけでは測れない収穫を得る舞台となったようだ。