〝出戻り〟が、今オフの大逆転補強になるかもしれない。昨季ワールドシリーズ第7戦でドジャースと延長11回までもつれた末に敗れたブルージェイズは、今季一転して苦戦。それでも終盤に入り、ア・リーグのワイルドカード(WC)争いへ食らいついている。
その低迷の一因として重くのしかかるのが、昨オフにボー・ビシェット内野手(28)をメッツへ流出させたことだ。米メディア「ヘビー」は11日(日本時間12日)、ブルージェイズについて「昨オフにビシェットを失ったことが最大のミス」と指摘し、その反省点を踏まえた上で古巣復帰の可能性が舞台裏で高まっていると伝えた。
ビシェットは1月16日、メッツと3年総額1億2600万ドル(約194億円)で契約。今季終了後に契約を破棄してFAになれる条項を持つ。米スポーツ専門局「ESPN」のジェフ・パッサン記者は、残り2年8400万ドル(約129億円)を手放して市場に出るかについて「五分五分」としながらも、最終的にはオプトアウトすると予想した。
今季は144試合で打率2割6分5厘、16本塁打、73打点、OPS・716。期待されたほどの爆発力は見せ切れていないが、通算打率2割9分を誇る実績は健在だ。「ヘビー」は米データサイト「ファングラフス」版WAR(fWARが1・9で、仮にブルージェイズ所属ならチーム4位相当になるとも指摘。低調なシーズンでも、その価値は小さくない。
そしてUターンが実現すれば、岡本和真内野手(30)にも追い風となる。岡本はメジャー1年目で30本塁打に到達。 ウラジミール・ゲレロ内野手(27)も9月に入って打率2割8分6厘と持ち直している。そこにビシェットが加われば、相手投手は岡本一人に照準を絞りにくくなる。岡本、ゲレロ、ビシェットが並び立つ打線は、MLBでも屈指の破壊力を秘める。
昨季の世界一目前から一転、今季は苦しむトロント。一度は別れた生え抜きが戻り、岡本、ゲレロと新たな中軸を形成することになれば、取り戻すのは一人の強打者だけではない。ドジャースを土俵際まで追い込んだMLB屈指の攻撃力を再び呼び起こす号砲となりそうな気配だ。












