21歳の〝修正力〟はマウンドの外でも際立っている。ソフトバンクは11日のロッテ戦(みずほペイペイ)に11―1で大勝。2位・西武が敗れたため、優勝マジックは1桁の「9」に減った。4連勝でリーグ3連覇へ一気に前進する中、7回1失点の好投を披露したのが前田悠伍投手(21)だ。開幕から無傷の12連勝とし、勝利数はパ・リーグ単独トップに躍り出た。
17試合に登板して12勝0敗、防御率1・990。試合後、小久保裕紀監督(54)は「ここまで言うことなし。12勝0敗ですから」と称賛した。そんな左腕がこの一戦で改めて示したのが「修正力の高さ」だ。前回4日の西武戦では球が高めに浮き、4回途中で降板。「反省しかなかった」と課題が残った。それでも「自分の中のイメージや感覚の部分を変えた」と投球フォームを見直し、わずか1週間で修正。指揮官も「あの若さにして1週間でしっかり修正かけてきたところは大したもんだな」と舌を巻いた。
原点となったのが、前回登板後の〝ソロ反省会〟だ。「その日のうちに全部洗い流すというか、翌日から課題と向き合えるように」と23時過ぎまで球場に残り、登板映像を見返した。翌日からすぐに課題つぶしに着手し、頭の中を整理することで短期間で立て直した。チーム内からも「(整理できてるので)翌日会った時にはケロッとしている。ひとつの学びの経験としてとらえている感じ」と感心の声が上がる。
長いシーズンを戦う上で重要なのが、失敗や逆境から立ち直る力を意味する「レジリエンス」だ。頭にもやもやを残し、調子を崩してドツボにはまるケースも少なくない。前田は反省すべき点をその日のうちに整理し、翌日には次の課題へ頭を切り替える。それだけにグラウンド内だけでなく、その外でも高い〝回復力〟を示す姿に「21歳とは信じられない」との声が聞こえるのも当然だ。
「自分が投げる機会はあるので。そこでまたいいピッチングができるように準備をしっかりしていくだけ」と語った背番号41。リーグ3連覇へ、その存在感は増すばかりだ。












