得点圏男の勝負強さが光り、28日の広島は2―1で中日に逆転勝利をおさめた。立役者は前日までリーグトップの得点圏打率4割のクラッチ―ヒッター3番・小園海斗内野手(25)だ。1点を追った6回二死一、三塁。会心の一振りで試合を決めた。
「無で行きました。焦らず自分のスイングをしようと思っていた」
初球のカットボールを捉え、右翼の頭上を越える走者一層の逆転適時三塁打。5回までわずか1安打と打ちあぐねた中日・涌井からの快打で、一撃で形成逆転に導いた。
月間打率1割8分5厘と調子を落とした5月から一転、6月は月間打率は3割台後半で、これで9試合連続安打。「5月がひどかったので。それを取り返したい一心でやっています」と、18日のソフトバンク戦から3番に座り、文字通りそのバットはチームに欠かせないピースとなっている。
心身ともにリフレッシュした状態でリーグ戦再開に臨んでいる。交流戦終了後、2日あった全体練習のない休養日には「秘密の特訓」と題し、仕事から離れることにした。
「全く野球のことは考えなかった」
九州地方へ家族と泊りがけの旅行に繰り出し、あえて野球から思考を遠ざけて、オンとオフの切り替えを心掛けたという。
野手の立役者が小園なら投手ではベテラン・中崎翔太投手(32)の仕事ぶりが光った。
1点をリードした直後の6回。先発・玉村の後受け、無死一、二塁から2番手でマウンドに上がると、犠打で一死二、三塁と一打の逆転の場面に。だがプロ15年目の仕事人は、ここからが圧巻だった。迎えた宇佐美をフォークで、さらに続く代打・大島を148キロの内角直球で連続三振に。完ぺきな火消しを披露した中崎は「1人1人と思って投げました。空振りや、見逃しを取れるボールを投げ切ろうと。1番いいのは三振。2個取れてよかった」と振り返り、新井監督も「きょうはザキ(中崎)でしょ」と最敬礼だ。
勝負所で竜を上回り、終盤も森浦→栗林→ハーンとつなぎ、1点リードを死守。ワンチャンスをモノにした形で、リーグ戦再開後初勝利を飾り、再び貯金「1」で2位に浮上した。












