広島・大瀬良大地投手(33)が14日の巨人戦(マツダ)で7回5安打、無四死球、無失点の好投で2勝目(2敗)を挙げた。三塁を踏ませない文句なしの投球で、お立ち台では「やっぱりゼロで終われることが一番」と目尻を下げた。

 右腕にとってこの日が今季7試合目の登板。その全てで2失点以内に抑えてきたが、4月は打線の援護に恵まれず1勝(2敗)止まりだった。どれだけ投げても報われない状況に、4月16日の中日戦(マツダ)で珍しく感情をあらわにした。8回2失点でも敗戦投手となったが、降板時にベンチの柵にグラブを叩きつけたのだ。

 もともと温厚な性格で、人当たりの良さはチーム内でも屈指。そんな男が見せた行動は話題を呼んだが、大瀬良はすぐに反省を口にしただけでなく、実は「二度とやらない」ためのメンタルケアにも着手していた。

 自ら登板日の〝マストアイテム〟としたのがまさかのチョコレートだ。「江崎グリコ」が販売する「GABA」で「仕事や勉強等による、一時的・心理的なストレスの低減機能がある」とされる「機能性表示食品」だ。

 大瀬良は同月23日のヤクルト戦(マツダ)で今季初勝利を飾って以降、試合にはサプリメントではなく「GABA」をベンチに忍ばせ、イニング間に摂取している。

 この商品を選んだきっかけは、地元・広島で立ち寄ったコンビニで「ストレスを軽減させる」のフレーズが目に留まり「ちょうど〝暴れて〟しまった後で。(今後は感情を出さないよう)反省の意味も込め、ちょっと頼ってみようかと。どれほどのもんやと(笑い)」と振り返る。

 投球にどれほどの効果があるかはよく分からないが、本人によると「(主な成分は)糖分なんで。ちょっとしたエネルギー補給にもなってます。データとか、いろいろと頭に詰めて対打者に投げるタイプ。脳みそに栄養が行く感じ」だそうだ。

「あれから毎回買っています。心も常に落ち着いて(笑い)。効果? あるんじゃないですか」と笑う大瀬良。〝甘い処方〟でストレスフリーになった男は、さらにチームに勝利を呼び込むために腕を振り続ける。