広島は6日のDeNA戦(横浜)で11安打の猛攻を浴びせ、10―0で完勝。昨季から引き分けを挟んで続いていた対DeNAの連敗を、ついに「9」でストップさせた。

 今回の3連戦を1勝1敗1分けの五分で終えたが、今後への希望が膨らむ痛み分けだ。対戦前は12球団最低の得点数だったが、得点は「8」「5」「10」と格段にアップ。試合後の新井貴浩監督(49)も「各打者の状態が上がっている。つながっている」と手応えを口にした。

 攻撃力を維持できるかは今後次第となるが、指揮官は今カードで一つの断を下していた。将来の主力と期待する2024年のドラフト1位・佐々木泰内野手(23)の一軍登録を5日に抹消したことだ。

 プロ2年目の若武者を開幕4番に抜てきし、結果が伴わない中でも4月中旬以降は下位打線に据えてスタメン起用。出場した28試合で打率1割8分、2本塁打、5打点の成績では二軍降格もやむを得ないが、抹消するタイミングには理由があった。それが「100打席」だ。

 鯉将が佐々木の代わりに昇格させた林晃汰内野手(25)は、二軍で100打席に迫る93打席に立って打率2割8分6厘。二軍の首脳陣も「意味のある入れ替えだと感じています」と指揮官の決断を歓迎し「新井監督が二軍選手の状態も日々確認してくれているのと同時に、開幕前から『結果がすべて』とおっしゃっていた。その『結果』の量はどの程度必要か。今いる二軍の選手にも分かりやすいメッセージになった」と感謝した。

 目安がより鮮明になったことで、ファームだけでなく一軍のナインにも刺激として伝わっているようだ。佐々木と同じく〝強化指定〟の扱いとなっているドラ1ルーキー・平川もこの日まで2試合連続の適時打を記録した。

 世代交代の必要性を認識する今季の新井監督は、これまで以上に若手を我慢強く起用している。だが、いつまでも…というわけにはいかない。野手は今後も「100打席」をメドにチームの底上げを図っていくことになりそうだ。