阪神は6日の中日戦(バンテリン)に2―0で快勝。先発した高橋が2安打、無四死球、10奪三振という圧巻の内容で3試合連続、今季4度目の完封勝利で4勝目をマークした。

 チームの連敗も「2」で止める好投に、試合後の藤川球児監督(45)も「一つひとつを積み重ねているからこそ揺らぐことのない投球スタイルとなっている。継続してほしい」と手放しで称賛。9連戦を5勝4敗という結果で終え、ふがいない姿を見せた先発投手たちに対する苦言も多かったが、この日は口調も表情も穏やかだった。

 9連戦初戦の4月28日のヤクルト戦(神宮)では、才木が2回6失点と大炎上し「自分のピッチングよりも『形』を気にしているように映った。一軍の試合の中で試しているようではダメですよね」と怒気をはらんだ表情でバッサリ。今月4日の今カード初戦では初回から4点を失った門別に対して今季初めてマウンドまで足を運び、厳しい表情で喝を入れた。

 さらに、5日のカード第2戦で4回途中6失点でKOとなった早川も「まだまだアマチュアですよね。門別も含めてね」と斬り捨てた。冷静な取材対応を貫く虎指揮官が選手たちに対し、短期間でここまでの苦言を連発することは珍しい。その背景には投手王国として名高いはずの猛虎の切実な〝先発駒不足〟がある。

 開幕から快刀乱麻の投球を続けている高橋もプロ入りから相次ぐ負傷に悩まされてきた過去を持つだけに、今後もシーズンを通した厳重なコンディション管理が必要。継続的に中6日のローテで起用し続けることは現実的ではない。現在、安定してローテを回り続けることを期待できるのは村上、才木、大竹、西勇の4人のみ。高橋を含めてもあと2、3枚の先発要員を用意しておきたいところだが、門別と早川らの背信投球もあり、代替要員の発掘と抜てきが急務となっている。

 先発としての実績がある伊原や伊藤将も、コンディション不良でファーム調整中。急ピッチで再整備を進め、まだまだ続く長丁場のシーズンを戦い抜く態勢を整えたいところだ。