6冠達成を見据え、全日本プロレスの〝陰湿ファイター〟こと青柳優馬(29)が怪気炎だ。デイビーボーイ・スミスJr.との3冠ヘビー級王座次期挑戦者決定戦(7月21日、エディオンアリーナ大阪第2競技場)を控え、優馬が掲げる高尚な野望とは…。

 優馬は現在、世界タッグ王座とアジアタッグ王座を保持。世界タッグはPWF世界タッグとインターナショナル・タッグの統一王座でベルトが2本あるため、3本のベルトを腰に巻いている状態だ。これで次期挑戦者決定戦と王座戦を突破して3冠王者になれば、全日本のヘビー級で巻ける主要王座を独占する前人未到の〝6冠王者〟となる。

 優馬は「最近のプロレス界は『ユニットでタイトルを独占しよう』という考え方がはやってますけど、僕はチームとか関係なく個人で全部そろえるつもりです」と力を込める。理由として16日に地元・松本市の観光アンバサダーに就任したことを挙げ「ちょっとでも地元をPRできるように、僕自身がすごい存在にならないといけない。そのためにも3冠の次は減量して、世界ジュニアも取って7冠になろうと思います」と風呂敷を広げた。

 とはいえ、ユニット「バカの時代」の中心選手が「チーム関係なく…」などと断言してもいいのか。「そもそも〝バカの時代〟って、チームって言うほどチームじゃないんで。北斗軍と同じく吹きだまりみたいなもんなんで」と即答する。

 確かに24日に新木場で行われたバカの時代と北斗軍の対抗戦は、筆舌に尽くし難いものとなったが…。「むしろ個人として頭角を現さないと、諏訪魔みたいに意味もなく終わってしまう恐怖があるんです。諏訪魔みたいには終わりたくない…」と天を仰いだ。

 最後に、最近のプロレス界への危機感も吐露する。「最近、他団体でタレントさんとか金メダリストとかが入って話題になっているじゃないですか」と指摘。「ウルフ・アロン選手とか、彼らはプロレス界に〝輸入された存在〟なわけですよ。これ自体はいいことだと思います。でも、輸入ばかりだとよくないと思うんです」と杞憂する。

「輸出もやらないと、赤字になってしまうでしょう。だから、僕が現状を打破すべく、レスラーとしてLDH入りを目指します」とプロレス界の〝貿易赤字〟を解消すべく活動していくことを誓うのだった。