阪神は16日の広島戦(甲子園)に2―4で競り負け2連敗。2―2と同点の9回にマウンドに上がった岩崎が、先頭打者への四球から崩れる痛恨の試合展開で、首位の座から転落した。

 前夜15日のDeNA戦(横浜)に続き、お家芸とするロースコアのブルペン勝負を落とし連敗。試合後の藤川球児監督(44)の口数もいつも以上に少ない。気まずい沈黙が報道陣との間に流れると「(選手個々は)各自、分かっていると思うので。また明日ですね。はい」と自ら切り出し、クラブハウスへ姿を消した。

 何よりも気がかりなのは打撃陣の〝急速冷凍〟だ。ここまで首位街道を快走してきた最大の原動力は、何といっても主力打者たちの好調な打棒。3番・森下と4番・佐藤輝が打撃主要タイトルを独占する勢いを見せると、近本&中野の1、2番コンビも3割前後の打率をマーク。早いイニングで先制点を挙げ、得意とする継投勝負に持ち込むことで接戦をモノにしてきた。

 だが直近5戦で虎打線が挙げた合計得点数はわずかに6。森下(直近5戦18打数2安打)、佐藤輝(同18打数4安打)、大山(同17打数1安打)らクリーンアップ勢の不調がリンクすると、つながりを欠き始めたオフェンス力は徐々に低下。機能不全に陥りつつある。

 長丁場のシーズンでは必ず起こり得る好不調の波。だが、これまで数字を残してきた主力打者勢が時期を同じくして一斉に冷え込むと、12球団屈指の質量を誇る投手陣でもゲームを支えきれない。季節が初夏に差しかかる中、狂い始めた投打の歯車。修正する鍵を握っているのは誰なのか――。