セ首位の阪神は15日のDeNA戦(横浜)に0―1で惜敗。10残塁の拙攻で2位・広島に0・5ゲーム差に迫られた。
試合後の藤川球児監督(44)は「まあ、また明日ですよね」と手短に切り上げて球場を後に。好調だった打線は、直近4試合で計4得点と低調モードに突入しつつある。
状況を打開しそうな〝ゲームチェンジャー〟はどこにいるのか。虎将はこの日、高卒5年目の期待株・高寺望夢内野手(22)を「6番・左翼」でスタメン起用。13日の同戦(新潟)で9回二死からプロ1号となる同点ソロを放った若武者の勢いにベットしたが、勝利には結びつかなかった。
一、二軍の当落線上にいる選手たちをエレベーターのように昇降格させながら、指揮官の試行錯誤は続く。4月29日に今季初の一軍昇格を果たし、スタメン機会も増えてきた高卒4年目の中川勇斗捕手(21)もその一人だ。本職は扇の要だが、思い切りのいい打力を買われて左翼手として出場。藤川監督は複数ポジション制を柔軟に活用しながら、チーム全体の底上げを図っている。
チーム戦略については多くを語ろうとしないが、複数の球団関係者やOBはこれらの動きを「交流戦でDH起用する選手を見極めている段階なのでは」と指摘する。
ここまで近本、中野、森下、佐藤輝らの主力勢が安定した成績を残して上位をキープしてきたが、ベンチで待機するメンバーの成績は精彩を欠く。代打の切り札として期待されてきた原口は、開幕から快音がなく4月中旬から登録を抹消されたまま。左の代打要員・糸原も打率1割7分6厘と低迷。長打力を期待された新外国人のヘルナンデスも、ファームで同1割8分9厘と苦しい日々を送っている。
球団関係者は「現状ではDH要員として起用したい野手が少ないのが悩み」と表情を曇らせる。交流戦では昨季まで2年連続で12球団中10位と大苦戦。鬼門突破の切り札を探す作業は奏功するか――。












