開幕右腕がまさかの乱調や… 阪神・村上頌樹投手が18日の広島戦(甲子園)に先発。ここまで3戦3勝と絶好調だったが、この日は4回102球を投げて7安打5失点と、赤ヘル打線を封じ込めず、今季初黒星を喫した。

 2点の援護をもらった直後の2回に猛攻を浴びた。先頭の5番・野間、6番・ファビアンの連打で無死一、二塁とされると、7番・菊池の中越え適時二塁打を浴びて2点を献上。さらには8番・会沢、1番・二俣には13球粘られた末に四球を与えて一死満塁の大ピンチを背負った。

 なんとか踏ん張りたいところだったが、2番・矢野に左犠飛、4番・末包にも左翼への2点適時打を許した。結局この回54球を費やして5失点。「粘り強く投げていければと思っていたんですが、踏ん張り切れなかったですし。なかなか前に飛ばなかったので、あそこで空振り取れればよかったんですけど。力不足かなと思います」。

 3回には思わぬハプニングにも見舞われた。二死一塁から9番・森下をカウント2―2から空振り三振に仕留め、ベンチに戻りかけた右腕。だが、審判から「ボークがありましたので、走者は二塁進塁し、打者は打ち直しとなります」とのアナウンスがあり、再びマウンドへ。

3回、ボーク判定後に佐藤輝明(左)に声をかけられる阪神・村上頌樹
3回、ボーク判定後に佐藤輝明(左)に声をかけられる阪神・村上頌樹

 球場が騒然となる中で、同学年・佐藤輝から声をかけられる場面もあった。想定外の〝投げ直し〟となったが最後は147キロの直球で空振り三振に切って取った。「(佐藤輝とは)なんでかな?という話し合いをしていました。ボークと言われて、追い込んでたんで、あと1球をもう1回しっかり投げようと思って投げました」。 

 4回のマウンドにも上がったが、先頭の1番・二俣の左翼への二塁打を浴びるなど1度も三者凡退のイニングをつくれず。この日一軍昇格となった2番手・島本に5回のマウンドを譲った。降板後は悔しそうな表情を浮かべながらグラウンドを見つめた。

 藤川球児監督(44)は「本人はわかってると思いますね。あのイニング(2回)は相手にうまいことやられたというか、糧にして次のゲームまた行くしかないですね」。今季ここまで好投を披露していただけに、次回は復活した姿を見せつけたい。