全日本プロレスの第100代世界タッグ王者となった宮原健斗(36)が勢いづいている。

 青柳優馬(29)との「ビジネスタッグ」を復活させた宮原は、9日の後楽園大会で斉藤ブラザーズ(ジュン&レイ=38)の世界タッグに挑戦。終盤まで規格外のパワーに苦しめられたが猛攻をしのぐと、最後はジュンをシャットダウンスープレックスで3カウントを奪った。

 29日の東京・大田区総合体育館大会では、そのジュンが持つ3冠ヘビー級王座挑戦も控えるだけに「3冠のベルトを返してもらおうか。一番似合う男はこの俺だ」と自己陶酔だ。1月に取材に対して思わず「今年もし無冠なら引退する」と口走って界隈をザワつかせたが、回避に成功。「なんだかんだその2文字が頭の隅に常にあって、追い込まれてたんですよ。軽々しく言っちゃダメだと思いました。でも、おかげで背中を押されたっていうのもありましたね」と安どの表情を浮かべた。

 そんな宮原は次なる標的について「3冠ベルトを巻いている宮原健斗を知らないファンが増えたでしょ。そこにやりがいを感じているんです」。安齊勇馬を筆頭に、若手の活躍による王道のファン層の変化を実感している。「以前はコアな目線で見る方が多かったんですが、今はライト層の方も入りやすくなったように感じます。すごくいいことだと思いますね」とうなずいた。

 それを証明するように、この日も1355人と動員も好調だ。それだけに「そういう環境で自分をアピールしたいっていう欲が出てきたんです。〝引退発言〟で追い込まれてガムシャラな気持ちを思い出したっていうのもあります」と力を込める。

 そして「ここから〝欲しがり〟全開でいこうと思います」と宣言。最後に、その勢いで〝今回3冠を取れなかったら引退か?〟と問うたが、そこはしっかり「しない! もう口車には乗らない!」と否定するのだった…。