常勝軍団の〝使命〟とは――。第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)で青学大を2年連続8度目の優勝に導いた原晋監督(57)、5区で区間新記録を樹立した若林宏樹(4年)らが1日、都内で開催された「ランニング教室 with 青学駅伝部」に参加した。指揮官や選手たちは数々のイベントに顔を出すなど多忙な日々を過ごす中、取材に応じた原監督が競技の普及活動に参画する意義を明かした。
この日は箱根路を沸かせた選手たちの基礎を築いた「青トレ」と呼ばれる体幹トレーニングやストレッチを、子供たちに伝授。終盤には若林らと子供たちが一緒にトラックを走るなど、和やかな時間が流れた。イベントを終えた原監督は「子供たちが『陸上が好き』『あのお兄ちゃんのように将来、箱根を目指して頑張りたい』というふうになれば、競技の層が厚くなると思うし、競技に取り組む人たちの母数が増えてくるという好循環が生まれるかなと思っている」と願いを語った。
今年の箱根駅伝で個人の平均視聴率(ビデオリサーチ社調べ、関東地区)は、往路復路の全体平均が17・2%を記録。原監督は「箱根駅伝は社会的に影響を与えるコンテンツになっている」と切り出した上で「トップチームの我々が子供たちに指導することによって、普及につながる側面もあるし、社会貢献的な要素も十分にある。日本の最高峰のアマチュアスポーツの箱根駅伝に携わる我々が、社会的責任として取り組まなければいけない」との見解を示した。
また、選手たちが直接子供たちへ指導を行うことにもメリットがあるという。原監督は「自分の知識を人に伝えるためには(伝える知識の)5倍も10倍もの知識を整理することで、初めてより分かりやすく伝えることができるので、自分の知識の整理にもなる。それが結果として(選手たちの)能力が向上することにつながる」と指摘。この日も選手たちが主体となってイベントを進行させることで、能力アップのヒントも与えていたのだ。
直近では昨年12月の福岡国際マラソンで日本歴代3位の2時間5分16秒をマークした吉田祐也(GMOインターネットグループ)、2月の大阪マラソンで日本学生新記録となる2時間6分5秒を出した黒田朝日(3年)ら、マラソンでも原チルドレンが活躍中だ。原監督は「正しいメソッドでやれば、必ず成果は出る。正しくないことをいくらやっても、結果につながらない。正しいメソッドが青山学院にはあるということを証明している」ときっぱり。名将のリーダーシップは陸上界に大きな影響をもたらしている。












