中日・中田翔内野手(35)がプロ18年目のシーズンで復活を期す。昨季の移籍1年目はコンディション不良にもさいなまれ、わずか62試合の出場にとどまり、打率2割1分7厘、21打点、4本塁打。不本意な成績に終わった背番号6は今、沖縄・北谷での春季キャンプで日々自らの体をイジメ抜いている。野球評論家の柏原純一氏がかつてのまな弟子・中田と再会し、熱い野球談義を交わした。
【柏原純一「烈眼」】今年にかける決意の表れは、十二分に伝わった。北谷キャンプで、日本ハム打撃コーチ時代の教え子・中田翔に会ってきた。
中日移籍初年度だった昨季は大きく期待を裏切った。今季は文字通りの背水の陣。本人も不退転の決意だ。
現在の見た目が、並々ならぬ決意そのものと感じさせる。選手名鑑に記された中田の体重「107キロ」は過去のものだ。オフ中は本人が「これでもかというぐらいに走りました」と言う通り、15キロもの大減量。私も守備練習中に「翔は、どこや?」と思わず探すほど〝別人〟のフォルムでキャンプに臨んでいる。
私が日本ハムの打撃コーチだった時は〝大〟がつくほどのランニング嫌い。そのケツをたたいてもやらなかったほどだったが、自ら覚悟を決めて絞り込んできた。よほど、昨年は悔しい思いをしたのだろう。本人も私と話をしていた中、腰痛に苦しんで思うように「動けない」「スイングできない」もどかしさとともに、時間だけが過ぎていったことを悔やんでいた。
私が日本ハムの一軍打撃コーチ、中田が4番で戦った2014年シーズンから、彼はパ・リーグで3年連続100打点以上をマークしている。言うなれば、ここまでのキャリアでの全盛期だ。
今年4月には36歳になる。プロ野球選手の誰もが〝衰え〟と向き合う年代だ。その中身には「肉体」と「技術」があると思うが、少なくとも「肉体」は20代前半に戻してきた。キャンプ地で見た彼の体は、まさに当時のもの。「中田」といえばパワーを前面に生かし、豪快なスイングでの長打や柵越えを連想する人も多いと思うが、もともと若い頃から技術だって持っている。取り戻した体のキレと培った経験値をうまく融合させ、数字もきっちりと取り戻してほしい。大いに期待している。(野球評論家)












