〝基準見直し〟のきっかけをつくれるか――。パリ五輪代表選考会7日目(23日、東京アクアティクスセンター)、男子200メートル個人メドレー決勝は、瀬戸大也(29=CHARIS&Co.)が1分56秒87をマークして1位。派遣標準記録(1分57秒51)を突破し、3大会連続の五輪出場を決めた。

 18日の400メートル個人メドレー決勝では4分10秒84で2位に入るも、派遣標準記録(4分10秒63)に0秒21届かず、同種目での五輪切符を逃した。「4分10秒で代表逃すってなんなんだよ」と思ったというが、即座に気持ちを切り替えて五輪切符は死守。「本当に夏は得意なので任せてほしい」と宣言した。

 その上で400メートル個人メドレーの出場を熱望。日本連盟が五輪出場権を手にした種目へのメリットを認めた場合は、派遣標準記録を突破していない種目への出場を許可したケースもある。瀬戸は「日本連盟の方針に従うだけだが、もし400メートル個人メドレーを泳ぐ機会があって、そこでメダルを取ったら『あれ?』となると思う」と声を大にした。

 かねて派遣標準記録の設定には「ちょっと厳しいのでは?」との指摘もあった。瀬戸はパリ五輪の開幕まで4か月という時期を踏まえ「やっぱり泳いでいても、泳ぐごとによくなるし、もうちょっと(選考会のタイミングを)待ってほしかった」と本音を吐露。

 続けて「昨日(22日)の女子200メートル平泳ぎとかを見ても、今のこの時期で(2分)23秒台だとまだまだ夏もチャンスはあると思う」と涙をのんだ戦友たちを気遣った。

 最後には「もし仮に400メートル個人メドレーに出られたとしても、200メートル個人メドレー中心の練習になってくると思うので、スピードが出てくると思う。200の練習をしておけば何とかなると思うので、自分的には400を泳ぎたい」とニヤリ。400メートル個人メドレーに出場して結果を残した場合は、議論が巻き起こる可能性もありそうだ。