〝シブコスマイル〟の復活に期待だ。女子ゴルフの渋野日向子(25=サントリー)は、米ツアー「ホンダLPGA」(22日開幕、タイ・サイアムCC)で今季初戦を迎える。昨季はポイントランキング83位に終わり、80位以内に与えられる今季シード権を確保できなかった。米本格参戦3年目は、シード復活が最優先。米ツアー参戦経験もあるプロゴルファーの東尾理子(48)が、2024年の渋野を占った。

 いよいよ渋野の新シーズンがスタートする。今季シードを取れなかったオフを経て、どのようなスタイルで試合に臨むのか注目される。

 渋野は2021年初めにコンパクトなトップのスイングを取り入れ、昨年は以前よりややトップが深いものになった経緯がある。東尾も「オフの練習の成果をどのように発揮してくれるのか楽しみですし、渋野さんの場合ですと、トップの位置がどこになっているのかなど『今年はどんなスイングでやってくるのかな』と思います。それもファンを引きつける部分ですね」と興味津々だ。

 では、気になる〝24年バージョン〟はどうなるのか。東尾は、渋野が昨季に左手親指のつけ根付近を痛めたことを踏まえて、こう推測する。「ケガをしないで1年間戦っていくのはすごく大切なことなので、体づくりもしっかりやったでしょうし、スイングにおいても、故障につながらないようなものにしようとトライしたオフシーズンだったのかなと思います」。渋野の実力なら、負傷さえなければ、昨季もシード落ちすることはなかったはず。コンディション面を整える準備が重要なわけだ。

 実際、渋野は昨季中から患部に負担のかかりにくいスイングを試行錯誤しており、調整により多くの時間を費やせるオフの時期に完成の領域へとたどり着いている可能性もある。これまでもさまざまなトライを形にしてきただけに、東尾は「器用で運動神経がよくて、感性も優れているから、いろいろなことができると思うんですよね」と指摘した。

 さらに東尾は、渋野に〝あの時〟のような自然体でのプレーを期待する。「全英(2019年)で勝った時は、本当に伸び伸びと好きなものも食べて楽しんでいた感じだったのが、最近は(取材の)カメラもずっとついていたりと、ゴルフ以外のいろいろなことも気にしてのラウンドになっている雰囲気がします。でも、そこを吹っ切るというか、素のままで18ホールを戦う彼女が見たいです。大好きなお菓子を楽しんだりするのも含めて彼女のゴルフスタイルだと感じた部分があったので、伸び伸びプレーする姿をまた見たいなって思ってます」。

 今季はシード落ちした状態であるとはいえ、優先出場順位は、西郷真央(22=島津製作所)や吉田優利(23=エプソン)ら最終予選会組より上位に位置しており、それなりの試合数は確保できる。あとは結果を残すだけ。渋野は「25年シーズンにはシードで戦えるように頑張りたい」と語っていたが、東尾は「ケガさえなければ、毎週でも優勝争いできる選手です。目指すところはシードではないです」とエールを送った。

 やはりゴルフ界屈指の人気者にはシード確保どころか、それ以上の大暴れを期待したいところだ。