〝憧れの地〟も諦めない――。女子ゴルフの原英莉花(24=NIPPON EXPRESSホールディングス)が、米ツアー再挑戦を宣言した。昨年10月に臨んだ米ツアー2次予選会は、スコア誤記でまさかの失格。悔しい思いを晴らすべく、今季の最終予選会経由で来季から米ツアー本格参戦を目指す。その過程で、パリ五輪出場にも意欲を示している。

 昨季の原は波乱万丈だった。昨年5月、悩まされていた腰痛の原因だったヘルニアの摘出手術を受け、8月からツアーに復帰。10月1日に最終日を迎えた国内メジャー「日本女子オープン」で勝利をつかんだ。一方で、米ツアー2次予選会はスコア誤記で失格という結末に終わった。

 そして迎える今季。目指すべき道ははっきりしている。「前半戦でしっかりと国内ランキングを上げていって、海外メジャーに出場できる枠も日本にあるので、そこを目指しながら、当面戦っていきたい。あと(米ツアー最終予選会から出場できる)世界ランキング75位以内を目指して、Qスクール(米ツアー予選会)に、もう一度チャレンジできるように頑張りたいと思います」

 今夏のパリ五輪については「五輪は私、厳しいんじゃない」と言いつつも「パリは超憧れなんですよ。連勝していけばまだ行ける? 春は苦手なんですけど、克服できるように頑張ります」と新たなモチベーションとなっている。それだけに、例年振るわない5月の国内メジャー初戦「ワールドレディスサロンパスカップ」へも「勝ちたいですね」と、いつも以上に気合が入っている。

 現在の世界ランクは93位で日本勢18番手。五輪代表を射止めるには、6月24日時点の同ランクで日本勢2位以内につける必要がある。本人の言う通り厳しい位置だが、今季初戦の米ツアー「ホンダLPGA」(22日開幕、タイ)や国内開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」(29日開幕、沖縄・琉球GC)からの快進撃や国内外メジャーの成績次第では、決して不可能ではない。

 たとえ出場がかなわないとしても五輪を目指して努力する姿勢は、12月の米ツアー最終予選会突破へとつながるだろう。その一環として、肉体改造にも着手している。「今まで背筋とハムストリング、お尻という部分に着目できていなかった。弱い部分でもあるので、鍛えていきたいなと思います。腹筋はやってきているので、そこに対応できる背筋力をつけていきたい」

 原は畑岡奈紗(アビームコンサルティング)や渋野日向子(サントリー)ら実力者が揃う黄金世代をけん引する一人。最高の結果で今季を締めくくることができるか。