F1アストンマーティンのエイドリアン・ニューウェイ代表に〝パクり疑惑〟が浮上して波紋を呼んでいる。

 ニューウェイ代表は7日決勝のモナコ・グランプリ(GP)で、3月の開幕戦オーストラリアGP以来約3か月ぶりにサーキットに姿を見せて注目を集めた。

 指揮官がついに現場復帰して逆襲したいところだが、まさかの批判が出ている。米メディア「BVMスポーツ」は「エイドリアン・ニューウェイのデザインの秘訣は…F1ライバルの成功を模倣すること?」と題してクローズアップした。

「F1のトップデザイナーとして尊敬を集めるニューウェイが、レースで優位を取り戻すために成功したデザインを模倣しているとして、現在厳しい批判にさらされている。アストンマーティンで実用的なマシンを開発するのに苦労する彼は、レースウイークエンド中にライバルを綿密に研究することに頼るようになり、以前の革新的なアプローチから逸脱した。彼自身のAMR26が期待に応えられず、残念な結果に終わっているためだ」とその経緯を説明。天才デザイナーと称されたニューウェイ代表が、アストンマーティンでマシンの開発に失敗している現状を受け、他チームのマシンをパクることで突破口を見いだそうとしていると批判が相次いでいるのだ。

 なぜ〝パクり疑惑〟が取りざたされているのか。「ニューウェイはモナコGPに足を運び、ライバル車のデザインを綿密に観察した。これは、彼が過去にインスピレーションを得ていた方法を彷彿とさせるものだった」と、モナコGP中にニューウェイ代表が他チームの〝偵察〟に勤しんでいたと指摘する。

 それだけなりふり構っていられないということなのか。「シーズンが進むにつれ、ニューウェイはアストンマーティンの競争力を高めるために、設計を迅速に調整する必要がある。他チームからの知見をうまく活用できるかどうかが、彼が設計の最前線に立ち続けるか、それとも苦戦を強いられるかを左右するだろう」と同メディアは分析。

 そして「ニューウェイが現在、ライバルチームの手法を模倣している現状は、彼の輝かしいキャリアにおける重大な転換点を示しており、揺るぎない革新という彼のイメージに疑問を投げかけている。ライバルから成功した設計要素を取り入れ、それを自身のデザインに再統合する能力こそが、彼がF1における主導的な地位を取り戻す上で不可欠となるだろう」と今後を予測した。

 ニューウェイ代表がこれまで築いて独自の手法はもはや通用せず、今後は〝パクり〟も取り入れながら生き抜いていくしかないとの見解を示した。