F1ベルギー・グランプリ(GP)決勝が19日に行われ、歴史的な低迷が続くアストンマーティンはフェルナンド・アロンソが首位から2周遅れで完走中最下位の19位、ランス・ストロールがリタイアとまたまた撃沈した。そして、アストンマーティンの〝遅さ〟に関する衝撃のデータも明らかになった。

 今季からホンダとタッグを組んだアストンマーティンは、F1史上に残る不振にあえいでいる。そうした中、英スポーツ専門放送局「スカイ」ドイツ版は「英国の高級ブランドの業績に関するデータは、ますます暗いものになりつつある」と題してアストンマーティンの驚くべき不振を特集。「大きな野心を抱いてシーズンをスタートさせたものの、今やその評価は『笑いもの』と『同情』の間を行き来している。というのも、アストンマーティンはベルギーでの予選土曜日に、またしても大恥をかいてしまったからだ」と痛烈に批判した。

 同局は取り上げたのは、予選でのタイムだ。フェルナンド・アロンソが1分50秒002で21番手、ランス・ストロールが1分50秒177で最下位でともにQ1で敗退。20位のセルジオ・ペレス(キャデラック)は1分47秒971で、なんと新規参入チームに2秒以上も離される結果となり、逆の意味で世界を震撼させた。

「アロンソとストロールは5回連続で最後列からのスタートとなった。2台のアストンマーティンはライバルより2秒以上遅かった。新チームのキャデラックでさえ、ウィリアムズやハースなどに少なくとも部分的にはついていくことができた。アストンマーティンとは違って」と同局はバッサリ。アストンマーティンが1チームだけ次元の違う遅さを見せていると強調した。

約35年前、全盛期だった故アイルトン・セナさん(1990年)
約35年前、全盛期だった故アイルトン・セナさん(1990年)

 そして「アロンソとストロールのラップタイムは極めて低調で、過去のF1マシンでさえ、まったく別の次元で走っていたほどだ。実際、1991年のアイルトン・セナのポールポジション獲得ラップは、AMR26(アストンマーティンの今季マシン)のタイムより2秒も速かった」と衝撃のデータを指摘した。

 91年ベルギーGP予選タイムでは、マクラーレン・ホンダで全盛期だったセナをはじめ、予選の上位5台は今回のアストンマーティンを上回っている。1年ごとに各段の進歩を見せるF1界にあって、35年前のマシンよりも遅いというのは屈辱のデータと言える。

 1チームだけ過去からタイムスリップしてきたかのような性能はある意味、注目の的となっているようだ。