バレーボールネーションズリーグ(VNL)を4位で終えた男子日本代表が3日に帰国した。西田有志(26=大阪B)が成田空港で取材に応じ、準々決勝中国戦(7月29日、中国・寧波)で起きた〝緊急事態〟を振り返った。

 予選ラウンドを12戦全勝で突破した日本は、準々決勝で中国を撃破。しかし準決勝(1日)、3位決定戦(2日)で連敗しメダルを逃した。

 西田は「予選から勝ち数はどこのチームより多く重ねてきた。ファイナルラウンドが始まってから1勝しかできなかったのは非常に悔しい」と話した一方で、「こういう経験や、課題と改善策が見れたところはポジティブに捉えるべきだと思う。全員が良いオフを過ごして、クリーンにして次に向かうのが僕たちの仕事」と前を向いた。

 準々決勝の第3セット冒頭、小野寺太志(サントリー)がコート内で倒れこむというアクシデントが発生。異変を察知し、いち早く小野寺の交代を促したシーンについて、西田は「とっさの行動だった」と回顧。「チームメートがああなっているならリスクを負う必要はないし、同じ展開なら僕はすぐやめると思う。本人は『やれる』と言ってたけど、(無理して)やる理由がないし、そこは比較するべきではないかなと思った」と判断の経緯を明かした。

 なお、日本バレーボール協会のスタッフによると、小野寺は「検査などを受けて、現在経過観察中。本人はいたって元気」だという。チームの躍進をプレーで支えつつ、冷静に周囲を見渡し仲間を守った西田。頼れるサウスポーがこれからも日本代表をけん引していく。