エースが悔しさをあらわにした。愛知・名古屋アジア大会の体操団体総合決勝(名古屋市総合体育館)で、予選2位の日本は合計254・026点で銀メダル。1・069点差で優勝に敗れ、3大会ぶりの金メダルには届かなかった。

鉄棒で落下する岡慎之助
鉄棒で落下する岡慎之助

 最終種目の鉄棒で2021年東京五輪2冠の橋本大輝(日本生命・セントラルスポーツ)が会心の演技を披露。着地も完璧に決めて全体1位の15・233点をマークしたが、頂点の座は中国に譲った。試合後の橋本は「パフォーマンスに関してはすごく今日はいい演技が続いた。それはみんながつないでくれたおかげ。みんなの流れを断ち切らないようにできていたので、みんなを金メダリストにできなかったのは申し訳ない」と肩を落とした。

 鉄棒では24年パリ五輪3冠の岡慎之助(徳洲会)がまさかの落下。それでも橋本は「急きょあん馬に出て、さらに一番手という大役は、慎之助に大きな負担をかけてしまった」とかばった。その上で「本来であれば(落下後は)落下した技(コールマン)をやらずに最後までいい演技をするのが普通だが、やり直して、決める強さは慎之助の強さ。慎之助に関しては悔しい気持ちもあると思うけど、さらに強くなっちゃうという恐怖も覚えている」と振り返った。

 個人総合ではライバル。ただ、団体総合ではともに金メダルを目指す戦友だ。世界選手権(10月17日開幕、オランダ)までの準備期間は短いものの、気持ちは前を向いている。「(スケジュールが)厳しいと言っても、自分たちは出る以上受け入れる。(岡と)お互いに切磋琢磨していけるところは合宿からすごくモチベーションが高くなってきている」。1か月後の戦いでは中国にリベンジを果たす。