全国都道府県対抗女子駅伝(14日、たけびしスタジアム京都発着=9区間42・195キロ)の2区(4キロ)で、兵庫の田中希実(24=ニューバランス)は、20位でタスキを受けると、19人抜きでトップに浮上。12分11秒で区間賞に輝き「あまりタイムや順位を気にしすぎず、もらったところでどういう走りができるかを意識していた」と冷静に振り返った。

 今大会はニューバランス製の厚底シューズを使用。田中の父でコーチを務める健智氏は「どこまで対応できるかと思って見ていたが、今までのピッチに加えて、ストライドを広げることができたのかなと思う」と好印象を口にした。

 ピッチの回転数は現時点で世界のトップ選手と遜色ないが、ストライドの大きさは改善の余地があるとの見方だ。「これからはやっぱりストライドを伸ばすことを意識しないといけないので、それを今日はちょっと表現できたのでは。その感覚をトラックでもフィードバックできたらと思う。今日はいいヒントになった」と充実の表情を浮かべた。

 パリ五輪に向けて大きな収穫を得た田中について、五輪4大会連続出場の福士加代子氏は「反発のある靴なのに、上に飛ばずに、前に進む走り方ができていた。体幹の強さや技術もあると思うけど、体重を乗せられる場所を知っていないと、なかなかスピードは出せないので、その辺の感覚をつかんでいるのでは。やっぱり楽しみだよね」と大きな期待を寄せた。