〝トラックの女王〟も大絶賛だ。全国都道府県対抗女子駅伝(14日、たけびしスタジアム京都発着=9区間42・195キロ)の2区(4キロ)で、岡山のドルーリー朱瑛里(16=津山高)が8人抜きの快走を披露。12分47秒の区間5位で駆け抜けた。五輪4大会連続出場の福士加代子氏(41)は、金の卵の積極的なレース運びにさらなる伸びしろを実感。日本の中長距離界をけん引する田中希実(24=ニューバランス)ばりの可能性を秘めているという。
27位でタスキを受けたドルーリーは、お手本のような美しいフォームで沿道の観衆を魅了。順位を19位にまで押し上げた。チームは入賞圏外の14位だったこともあって、レース後の代表取材では「もっといい順位で次の区間にタスキを渡したかった。中盤で少しタイムが落ちてしまった」と反省点を挙げた。
前回大会の3区(3キロ)で区間新記録(9分2秒)をマークし、世間の注目を一身に集めた。今大会は悔しさの残る結果となったが、福士氏はドルーリーの進化ぶりを称賛。「4キロは初挑戦だと聞いているが、ドルーリー選手も言っていたように体力がついたように感じたし、持久力が磨かれた感じがする。この調子でやっていったら、まだまだ記録は伸びると思う」との見方を示した。
この日のドルーリーは「一人ひとり前を追いかけて、一つでも順位を上げてチームに貢献できたら」と序盤から果敢な走りを見せた。中盤に失速したとはいえ、大舞台で挑戦したことに意義がある。福士氏は「(速いペースで)突っ込んだので、乳酸がたまって最後まで耐えられないところはあったけど、しっかり体力がつけば、田中選手クラスのランナーになるのでは」と太鼓判を押した。
そんなドルーリーがひと皮むけるためには〝チャレンジ〟の継続がポイントだ。福士氏は「今日みたいに(中盤に)タイムが落ちても、そのまま押していく練習はなかなかできない。突っ込むことで体は感覚を覚えてくる」と攻めの姿勢を貫くメリットを指摘する。
その上で「トータルで走りを安定させることは後でもできると思うので『自分の体力がどこまで持つんだろう』という感じで、たとえ最後まで体力が持たなかったとしても『また次試そう』というようなメンタリティーはあった方がいいと思う」とアドバイスを送った。
憧れの存在と口にする田中は、兵庫の2区で12分11秒をマークして区間賞を獲得。五輪や世界選手権でも活躍する大先輩の姿に刺激を受けたドルーリーは「実業団の選手と走れるようなレベルになれるように頑張りたい。五輪にはやっぱり憧れがある」ときっぱり。福士氏は「憧れの選手である田中選手が試行錯誤しながら、海外に行ったりもしているので、ドルーリー選手も目標を描きやすいのでは」と夢の実現に期待を寄せた。
都大路で得た貴重な学びを、さらなる成長につなげていきたいところだ。













