収穫と課題は――。フィギュアスケートの全日本選手権アイスダンス予選会(1日、ALSOKぐんまアイスアリーナ)、フリーダンス(FD)が行われ、宇野昌磨(28)、本田真凜(25=ともにトヨタ自動車)組は87・02点、合計145・70点で4位。デビュー戦を終えた期待のカップルの現在地を専門家が分析した。
シングルで活躍した2人は、5月に現役復帰とアイスダンスへの参戦を表明。アイスショーで演技を披露したことはあったものの、公式戦は今大会が初めてだった。2006年トリノ五輪代表の木戸章之氏(51)は「2人はものすごく華がある。ショーでも滑っていたので、さすがだなと思った」と印象を口にした。
宇野は本田に比べて身長が6センチ低く、一部のファンからはリフトについて不安視する声も上がっていた。しかし、心配無用だ。「力で女性を上げるのではなく、男性が女性の下に潜り込んで、足の力を使って上げるのが一番理想的な形。本田選手の方が背が高いけど、むしろ宇野選手にとってはやりやすいのでは」と指摘した。
その一方で、アイスダンスならではの難しさにも直面。2人で1つの作品をつくり上げる種目の演技の中に、シングル時代の名残が見られるという。「相手がどこにいるのかをお互いが目で確認しているので、シングルスケーターが同じ演目を合わせて滑っているように見える部分もある。相手を見なくても〝ここにいるんだ〟と感じながら滑れたら、2人の距離感も近くなって、シングルスケーターではなく、よりアイスダンサーらしさが増すのでは」とアドバイスを送った。
2人が目指すのは30年フランス・アルプス五輪。注目のカップルが、大きな一歩を踏み出した。













