圧倒的な強さに、ライバル校も脱帽だ。1日に行われた全日本大学駅伝(愛知・熱田神宮西門前~三重・伊勢神宮内宮宇治橋前、8区間106・8キロ)で、早大が5時間3分31秒の大会新記録で16年ぶり6度目の頂点に立った。

 早大は1年生トリオで〝令和の三羽ガラス〟と称される本田桜二郎、増子陽太、新妻遼己などの快走で、10月12日の出雲駅伝に続く2冠を達成。来年1月の箱根駅伝での3冠に王手をかけた。花田勝彦監督(55)は「選手たちが頑張ってくれた」と笑みを浮かべつつも、3冠のラストピースに向けては「出雲と全日本と箱根は全く違う。ここからリセットしていく」と気を引き締めた。

早大〝令和の三羽ガラス〟(左から本田桜二郎、増子陽太、新妻遼己)
早大〝令和の三羽ガラス〟(左から本田桜二郎、増子陽太、新妻遼己)

 出雲駅伝に続き2位と大差で優勝した早大に対し、今大会で争った他大学の監督たちも脱帽している。4位の青学大・原晋監督は「強い。S級ばかり。過去最強チームでは」と指摘。さらに「日本の若者の長距離ランナーの能力、パフォーマンス、身体能力はすごく上がっているなと感じた。まだ日本人長距離ランナーも捨てたもんじゃないなと。留学生を1人でも取ったら、十分ニューイヤー(全日本実業団対抗駅伝競争大会)でも優勝できるレベルでは。それくらいハイレベル」と賛辞を惜しまない。

 また、5位の中大・藤原正和監督は「あれだけの輝ける個をうまく束ねて、個々の個性を確実に伸ばされている。花田監督の指導のたまものだと思う」と絶賛。〝令和の三羽ガラス〟のほか、エースの鈴木琉胤(2年)や〝山の名探偵〟工藤慎作(4年)らタレント軍団を一つのチームとしてまとめ上げるマネジメント力に舌を巻いた。

 もちろん、各校ともに最後の舞台となる箱根路では「打倒早大」を掲げて逆襲を狙っている。このまま早大が逃げ切り、黄金時代の再来となるか。えんじ色のタスキリレーに注目だ。