全日本大学駅伝(1日=愛知・熱田神宮西門前~三重・伊勢神宮内宮宇治橋前、8区間106・8キロ)で、早大が5時間3分31秒の大会新記録で出雲大学駅伝に続く2冠を達成。2011年以来の三大駅伝全制覇に王手をかけたが、花田勝彦監督は冷静な見解を示した。
早大は1年生トリオで〝令和の三羽ガラス〟と称される本田桜二郎を1区、増子陽太を2区、補欠登録されていた出雲駅伝4区で区間新記録の新妻遼己を当日の区間変更で3区に配置。花田勝彦監督は「1年生がカギになってくる」と期待していた通り、ルーキーたちの活躍が光った。
本田は青学大とのラストスパート争いで競り負けたものの、2秒差の2位(27分47秒)でタスキをつなぐ。増子は終盤で集団から抜け出し、区間1位で区間新記録(30分51秒)をマークした。そして、新妻も区間1位(32分秒45)の快走。2021年のイェゴン・ヴィンセント(東京国際大)の記録を1秒更新した。
その後は5区でも、補欠登録されていたエースの鈴木琉胤(2年)が貫禄の走りを披露。34分31秒で区間記録を30秒近く上回った。タレント揃いの早大は、アンカーの8区に〝山の名探偵〟の異名を持つ工藤慎作(4年)がさらに後続を引き離し、2位の国学院大と3分34差をつけてゴールへ飛び込んだ。
花田監督は2冠達成に「選手たちがよく頑張った」と安堵の表情を浮かべた。5年前の就任当時はケガ人が多く、チームの3分の1ほどしか稼働していなかったという。故障者を減らす取り組みで地道に土台を築き、チーム力の底上げに成功。「春からやっと、私が描いてきていたチーム作りの形ができたかな」と手応えを口にした。
残るは大本命の箱根路のみとなった。ただ、指揮官に油断はない。「世間では3冠と言われるが、出雲と全日本と箱根は全く違う。ここからリセットしていく」と気を引き締めた。












