フィギュアスケートの全日本選手権アイスダンス予選会(30日開幕、ALSOKぐんまアイスアリーナ)で、未来を担うアイスダンサーたちが一堂に会する。結成2季目の〝いくこう〟こと櫛田育良(18=木下アカデミー)、島田高志郎(25=木下グループ)組は戦国時代化にも歓迎ムード。〝しょまりん〟こと宇野昌磨、本田真凜(トヨタ自動車)組との初対戦を前に、単独インタビューで思いを明かした。
シングルの実力者がアイスダンスでしのぎを削る。女子で2018年グランプリ(GP)ファイナル覇者の紀平梨花(鹿島)は、西山真瑚(オリエンタルバイオ)と昨季から〝りかしん〟として活動。男子で五輪2大会連続メダルの宇野も新たな挑戦を決断し、過去最高の盛り上がりを見せている。男子で22年日本選手権2位の島田は「自分は注目されるのがうれしい。その分頑張りたいし、その注目の筆頭となりたいなという欲がある」と笑みを浮かべた。
今季の〝いくこう〟は「全日本選手権優勝」を目標に設定。25年全日本選手権は26年ミラノ・コルティナ五輪団体銀メダルの〝うたまさ〟こと吉田唄菜、森田真沙也(木下アカデミー)組に敗れて2位だったが、今季から櫛田もアイスダンスに専念した。櫛田が「(島田と同じく)1本に絞ったので、本当に覚悟は決まった。高志郎くんも覚悟を感じてくれている」と明かすように、ともに強い気持ちで戦っている。
島田にとって宇野はシングル時代のチームメート。ステファン・ランビエルコーチに師事して切磋琢磨してきた。そんな宇野のアイスダンス転向には「マジか!と思った」としつつ「いろんな活動を通して、2人とも人間ができ上がっているのに、新しいチャレンジをするのはすごいこと。そこにはリスペクトが芽生えた」と刺激を受ける。
尊敬する先輩と今後はアイスダンスで相まみえることになった。ただ、あくまで勝負の世界。島田は「うれしい気持ちもあるけど、負けたくない気持ちもある」ときっぱり。櫛田も「国際大会に出たい思いが本当に強い。出るには勝たないといけないので、負けたくない」と力を込めた。
すでに30年フランス・アルプス五輪を強く意識。9月の木下グループ杯では7位に入り、グランプリ(GP)シリーズ第6戦NHK杯(11月27日開幕、京王アリーナTOKYO)の出場が決まった。それでも、櫛田は「今季から国際大会でいい評価をもらわないと30年の五輪に間に合わない」。伸びしろたっぷりのカップルは、4年後へ向けて前を見据えている。
☆くしだ・いくら 2007年10月29日生まれ。愛知県出身。20年から木下アカデミー(京都・宇治市)で活動。昨季はシングルとの二刀流だったが今季からアイスダンスに専念する。167センチ。
☆しまだ・こうしろう 2001年9月11日生まれ。15歳からスイスを拠点に活動。22年日本選手権は宇野昌磨に次ぐ2位に入った。昨季からアイスダンスに転向した。176センチ。















