卓球女子シングルスで世界ランキング3位の張本美和(木下グループ)は、まさかの事態にも動じなかった。

 WTTチャンピオンズ横浜5日目(8日、神奈川・横浜BUNTAI)の準々決勝では、パリ五輪4位のシン・ユビン(韓国)に4―1で勝利。第1ゲームから優位に試合を進めたが「心的に苦しい気持ちだった」。韓国が誇るエースと対峙する上で「自分にとっては何回やってもやりたくない選手。すごいメンタルが強い選手なので、技術、戦術はもちろん準備するけど、それ以前に強気でいく準備をしていた」と振り返った。

 この日は「マイメロディ」のライバル「クロミ」のヘアピンではなく「ハローキティ」(ともにサンリオ社)のヘアピンをつけて試合に出場。「クロミ」のヘアピンは張本が「お守りみたいなもの」と愛用していたものの、7日から行方不明に。「部屋中探したけどなかった。どこに置いたかちょっと記憶がなくて。負けたらそのせいだと思った」と苦笑いを浮かべた。

 相棒が不在の中だったが、きっちり勝利を収めたのはさすがといったところ。準決勝の王芸迪(中国)戦に向けては「集中していないと1点も取れないくらい、自分の中では強いなと思う選手。日本のファンのみなさんもいるので、それも力にして自分の準備もしっかりして挑みたい」と決意を述べた。

 泣いても笑っても最大で2試合。トラブルを乗り越え、頂点をつかむことはできるか。