愛知・名古屋アジア大会でトラブルが多発している事態に、今後日本が五輪やサッカーW杯などの世界的イベントを招致する上で悪影響が出ると、懸念が寄せられている。

 今大会は費用削減のため選手村をつくらず、代替施設の一つである〝コンテナホテル〟に利用する選手団から不満が続出している。また、18日のホッケー男子で韓国国歌斉唱時に北朝鮮の国歌が流され、19日にもハンドボール女子で韓国や香港の国歌が流されないという考えられないミスが続発。20日にはバスケットボール男子決勝の日韓戦を前に、韓国代表が練習時に利用予定だったバスが現れず最終調整の中止を余儀なくされた。同国の野球代表でも練習手配で不手際があった。

 インドでも運営への不満が爆発しており、同国紙「タイムズオブインディア」は選手団のヤタブ団長の主張を紹介。「運営で不手際が起きていることは明らかだ」「日本の組織委員会側はすべての責任を放棄した」などと糾弾している。

 こうした事態に、今後の日本スポーツ界を見据えて不安が高まっている。五輪競技の競技団体関係者は、愛知・名古屋アジア大会の運営状況に対して「事前の準備、計画などが甘かったと言わざるを得ない」と厳しく指摘。さらに「今回の件は日本全体の信用低下につながりかねない。五輪やサッカーW杯など国際的なイベントを招致する際に、大きな影響が出るかもしれない」とズバリ指摘する。

「日本はこれまで数々の大規模なスポーツ大会の開催を成功させてきて、世界的な評価も高かった。そうした〝ブランド〟を崩しかねない状況で、国際問題レベルではないか」と懸念する。

 愛知・名古屋アジア大会は、日本スポーツ界の〝黒歴史〟となってしまうのか…。そうならないためにも、残り期間での円滑な運営に期待をしたいところだ。