愛知・名古屋アジア大会で相次ぐトラブルに対し、現地で取材する韓国記者からも疑問の声が上がっている。
韓国代表を巡っては、18日のホッケー男子で韓国の国歌斉唱時に、北朝鮮の国歌が流される事態が発生。19日にもハンドボール女子で韓国国歌が流されず、禁断のミスが相次いだ。さらに20日にも、バスケットボール男子決勝の日韓戦当日の午前練習に、利用予定のバスが現れず。選手は貴重な練習時間を奪われてしまった。
多発するトラブルに対し、現地で取材する韓国メディアの記者はどう感じているのか。日刊紙「ハンギョレ」新聞の南智恩氏と「スポーツ京郷」の黃民國氏が取材に応じた。
まず、20日のバスケットボール男子の件に関して南氏は「試合前のトレーニングができなければ、試合に悪い影響を与えざるを得ないが、韓国の選手たちは元々よく準備ができているので、乗り越えられるだろう」と見解を示す。それでも「国際総合大会で、このようなことが起こることは理解ができない。参加国に対する礼儀ではないと思う」と厳しい意見を口にした。黃氏も「正常なトレーニングができず、影響があると考えている。選手のルーティンが揺らいだようだ」と試合への影響を指摘した。
さらに、国歌に関するトラブルに対して南氏は「今大会で最も理解できないことだ。国際総合大会で愛国歌を間違えるなんて、どうして起こり得るのでしょうか」と直言。このようなトラブルの連続により、同氏は「組織委員会の拙い運営は、日本に対するイメージを変えてしまいかねない重大な問題だと思う。日本は一から十まで徹底的に準備するというイメージがあった」と今後の影響を指摘した。
続けて「大会が開幕する前から車両の問題、宿舎の問題までさまざまなことが起きている。コスト削減や環境問題などを理由に選手村を別に建設せず、クルーズ船やコンテナを活用した考えは良いと思う。しかし、それなら選手たちがベストな状態で試合に臨めるよう、宿舎の内部には気配りして作るべきだったと思う」と分析した。
黃氏も「国歌の演奏は基本だ。ハンドボールでは演奏も(全て)省略された。日本らしくない細部の消失(欠如)だと思う」と組織委員会のミスに対して失意をあらわにする。
南氏が「韓国は現在でも、各種目のベストメンバーを選出して派遣している。金メダルを獲得すると兵役免除の特典があるため、他国よりは自国内での関心がやや高いように感じられる」と語るように、今大会の結果が今後の競技人生を左右する選手もいる。選手がベストなパフォーマンスを発揮できるように、早急な改善が求められている。












