〝藍の誓い〟だ。バレーボール男子のアジア選手権決勝(13日、福岡・北九州市立総合体育館)が行われ、世界ランキング6位の日本が同18位のイランに3―0で快勝。2大会連続11度目の優勝を飾り、2028年ロサンゼルス五輪の出場権を獲得した。最優秀選手(MVP)を受賞した高橋藍(25=ルブリン)はインタビューに対し、主軸としての覚悟を激白。主将・石川祐希(30=ジラート)がけん引するチーム内において、存在感は高まるばかりだ。
重圧から解放された高橋は、満面の笑みで喜びに浸った。第1セットから一進一退の攻防が続くも、高橋は3本のサービスエースを含むチーム2位の17得点をマーク。アジア制覇に貢献した攻守の要は「最高でーす!」と充実の表情。その一方で「あくまで通過点。五輪でメダルを取れるチームを求めてやっていきたい」とすぐさま気持ちを切り替えた。
根底にあるのは、2024年パリ五輪で味わった悔しさだ。準々決勝でイタリアに2―0から逆転負けを喫して涙を飲んだ。結果はもちろん「足首のケガもあって、ベストな状態で臨めなかった悔しさもあった」と回想。今季はせいろ蒸し器などを活用し、体脂肪率を12~13%から9~10%に落とした。「しっかり体と向き合ってベストな状態で出られる準備をする」。安定したコンディションをキープすることで、今大会のサーブランキングではダントツ1位(22得点)。総得点数でも全体4位(96得点)の好成績を残した。
現チームは経験豊富な石川を中心にまとまっている。精神的支柱とはいえ、過度な負担をかけるのはマイナスだ。高橋は「得点を取るポジションなので、チームを勝たせる存在にならないといけないけど、石川選手だけに責任を押し付けるのではなく、他の選手もチームを引っ張っていくことが重要。主将に頼りすぎるのではなく、一緒にチームをつくっていける選手になりたい」。21年東京五輪、パリ五輪を経験した一員として、雰囲気づくりにも意識して取り組んできた。
パリ五輪の出場権を手にしたのは23年10月。本番までの準備期間は1年未満だった。ただ、ロサンゼルス五輪に向けては約2年間の準備期間がある。「早めにロス五輪を決めることで、より準備ができる。自分自身がどうなっていかないといけないかが明確にわかるのが一番のポイントだと思っている。調整もしやすいし、ロス五輪で勝つためには重要なこと」と力説。日本が金メダルに輝いた1972年ミュンヘン五輪以来の表彰台を狙う上で、今大会の優勝は至上命令だった。
高橋は攻撃面だけでなく、リベロ並みの守備スキルも持ち味の一つ。総合力はチームの大きな武器だ。「僕は安定感があって、いいところも悪いところも平均的に出るタイプ。いい時はもちろんどんどん得点を取っていくが、やっぱりチームを安定させて、リズムをつくれる選手としてやっていきたい」と決意を込める。
21年から主将を担う石川は、高橋にとって「追い越さないといけない選手」だ。目指すは絶対的なオールラウンダー。半世紀以上遠ざかる五輪の表彰台へ、唯一無二の存在となる。














