食事のこだわりは〝バランス〟だ。バレーボール男子のアジア選手権(12日、福岡・北九州市立総合体育館)、準決勝が行われ、世界ランキング6位の日本は同24位の韓国に3―0で快勝。13日の決勝で同17位のイランに勝てば、最短での2028年ロサンゼルス五輪出場が決まる。

 主将・石川祐希(ジラート)のギアが上がった。大会前はコンディション面を心配する声もあったが、この日は3本のサービスエースを含むチーム最多の15得点をマーク。試合後には「しっかりといい形で決勝に進める。この準決勝はいい形で終始できていた」と手応えを語った。

 長きにわたって中心選手として活躍する石川は、かねて食事管理を徹底。味よりも栄養面にこだわったメニューを組んでおり、一部からは「毎日全く同じものを食べているのでは」との噂が広まるほどだ。

 この噂に対して石川は「イタリアにいる時は同じものを食べるというよりは、いろいろとバランスよく食べるイメージの方が近い。日本では合宿所(味の素ナショナルトレーニングセンター)で食べることが多いので、そういった時はバランスを常に意識している」と説明。オフシーズンは「そこまで気にしていない」と笑うも「練習や合宿に入ればちゃんとコントロールしている」と明かした。

 全く同じ食事ではなく〝バランス〟を重視しながらコンディションを調整。きめ細やかな気配りが大舞台で躍動し続ける秘訣だ。アジア王者を懸けた次戦に向けては「厳しい戦いになると思うが、どんな状況でも必ず勝つ。ロス五輪の切符をつかみ取る」。チームをけん引するエースがアジア制覇の立役者となる。