F1アストンマーティンのスーパースター、フェルナンド・アロンソが現行ルールを猛批判した。

 スペイン・グランプリ(GP、決勝13日)を前に、電力要素が高まっている現状の規則やマシンについてマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が、ドライバーの技量が生きないとの持論を展開して物議を醸したばかり。そしてもう一人のレジェンド、アロンソも追随した。

 英モータースポーツ専門メディア「モータースポーツウイーク」は「アロンソはF1のレギュレーションを痛烈に批判し、このスポーツが『まともなスポーツに戻るために2031年まで待つことはできない』と述べた」と報じた。

「このスペイン人ドライバーは、今シーズン開幕時に導入されたレギュレーションのリセットに対して、最も強く反対の声を上げてきた人物の一人だ。その中核をなすのが、ほぼ50対50の比率で構成される全く新しいハイブリッドV6パワーユニットである。バッテリーの充放電を必要とするこのエンジンの複合的な性質ゆえに、それがもたらすレースのスタイルについて、さまざまな方面から否定的な評価が相次いでいる」と同メディアは背景を説明する。

 そして、12日に行われた予選で18位に沈むQ1敗退した後、アロンソは現行ルールに対して怒りを爆発させた。「ある意味、悲しいことだよ。この世代のマシンで、ここのような素晴らしいサーキットに来るのにね。モニュメンタル・コーナーや10~12コーナーなど、あちこちに難所があるのに、ドライバーの操作が全く生きていないんだ」とズバリ指摘。さらに、チームの広報担当者であるマイケル氏をたとえに使いながら自身の主張を続けた。

 マイケルなら10~12コーナーを走れるよ」と現在のマシンは〝素人〟でも走行可能とぶっちゃけ。「MGU-Kを使わずにフルスロットルで走り、ある時点でKが作動し、出口でスピードが出る」と具体的な操作方法まで例示した。

 さらに「もしマイケルが私より勇敢なら、彼はもっと速く走れるだろう。もし私に、もっと優れた資質があるなら、私は彼より速く走れるだろう」と、メンタル次第で技量は関係ないと示唆。「それが彼の本来あるべき予選の走り方だ。あとは僕の気力次第で、もっと速く走れるか、それとも遅くなるか、というだけのことだ」と持論を展開した。

 まだ止まらないアロンソは「特定の名前を挙げるつもりはないが、バッテリー残量が多いからといって、マイケルがマックス・フェルスタッペンより速くなるようなことはあってはならない。なぜなら、10~12番コーナーは信じられないほど素晴らしいコーナーであり、フェルスタッペンがマイケルとの差をつけるべき場所だからだ」と、名物コーナーは本来技量の差が出るべきものと強調しつつ「そして現時点では、それはできないんだ」とバッサリ切り捨てた。

 レジェンドたちが声をそろえるように、F1はもはや誰が運転しても変わらない競技となってしまったのだろうか…。