F1レーシングブルズから3戦連続で緊急出場した角田裕毅(26)が、次戦のアゼルバイジャン・グランプリ(GP、決勝27日)にも出場する可能性が出てきた。

 角田はレッドブルのアイザック・ハジャールが手首の負傷で欠場となった影響で、8月末のオランダGPに姉妹チームのレーシングブルズから電撃出走し、11位と善戦。続くイタリアGPでは10位入賞を果たしたが、13日のスペインGPではスタート直後にカルロス・サインツに追突されてマシンがダメージを負った影響もあり、14位に沈んだ。

 次戦のアゼルバイジャンGPは中1週となるため、これで角田はお役御免になるかと思われたが、雲行きが変わってきた。

 米モータースポーツ専門メディア「オートレーシング1」は「ハジャールのバクー(アゼルバイジャンGP)復帰はまだ不透明」と強調。「ハジャールの手首のケガは当初の予想よりも深刻なようだ。レッドブルのドライバーはマドリードでも大きな装具を装着しており、ローラン・メキース代表はバクーでの復帰を保証できなかった」と〝重傷説〟を唱えて次戦の出場も暗雲が漂ってきたと報じた。

スペインで苦戦した角田裕毅のマシン(ロイター)
スペインで苦戦した角田裕毅のマシン(ロイター)

 同メディアは、メキース代表がスペインGP時に語ったコメントを報道。ハジャールについて「体調が優れない状態でこのようなサーキットを走らせて、回復を遅らせるようなことをしても意味がない」と3戦連続の欠場を決断した理由を説明した。

 その上でメキース代表は、2週間後となるアゼルバイジャンGPでハジャールが復帰するかどうかについて「バクーでのレースまでもう少し時間がある」と明言を避けた。さらに「率直に言って、彼の回復には何の問題もなく、計画通りに進んでいる」としつつも「時間がかかることもあるが、私たちはその時間を使ってバクーに向けて彼の状態を評価し、シミュレーターで運転練習をさせている」と、復帰までさらに時間を要する可能性も否定しなかった。

 角田にとってアゼルバイジャンGPは、昨年レッドブルで最高となる6位躍進を果たした得意の舞台。未定となっている来季の契約を勝ち取るためにもさらなるアピールをしたいところで、ハジャールの状態が気になるところだ。