F1アストンマーティンが歴史的な低迷を続けていることを受けて、元F1ドライバーのラルフ・シューマッハ氏がパワーユニット(PU)を供給するホンダとの契約解除を提言した。

 アストンマーティンは25日に行われたF1アゼルバイジャン・グランプリ(GP、決勝26日)予選でも改善が見られず、フェルナンド・アロンソが19位、ランス・ストロールは21位と低迷した。

 これまでアップデート(改良)を試みながら、進歩が見られない状況にご意見番のシューマッハ氏からついに直言が飛び出した。

 米メディア「オートレーシング1」は「シューマッハがアストンマーティンにホンダとの決別を促す」と題して報道。シューマッハ氏が解説を務める英スポーツ専門放送局「スカイ」ドイツ版でアストンマーティンにホンダとの契約を解消して別のメーカーを探すべきと進言した様子を伝えた。

「エンジンメーカーを変えることだけが、唯一の解決策になるだろうと私は考えている」とシューマッハ氏はズバリ指摘。「ホンダには改良の機会があったにもかかわらず、実際には何の変化ももたらさなかった。これは、彼らが適切なアイデアを持っていなかったか、適切な人材を適切なポジションに配置していなかったことを示唆している」とホンダはF1で戦う体制が整っていなかったと批判した。

 続けて「レッドブルが4~5年以内に自動車メーカーを追い越すエンジン部門を構築できることを考えると、ホンダのようなグローバル企業にとってこれは大きな恥辱だ」とバッサリ切り捨てた。

 その上で「したがって、もし私がアストンマーティンの経営者だったら、時間を無駄にせず、エンジンを交換するだろう」と提言。後任メーカーとして「アウディのパワーユニットはF1の中でもトップクラスになると確信している。しかし、まだ発展途上の段階にある。可能であれば、メルセデスが提供するパワートレインとギアボックス、リアアクセルを採用するだろう」とアウディかメルセデスが適任との見解を示した。

「そうすれば、自分がトップの地位にいることが確実にわかる」と進言したシューマッハ氏。アストンマーティンは〝決断〟するのか、今後の行方に注目が集まる。