出産に踏み切った理由とは――。フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第3戦中国杯(7日、中国・深セン)、女子フリーが行われ、2022年北京五輪銀メダルのアレクサンドラ・イグナトワ(旧姓トルソワ)は148・90点、合計221・27点で2位。優勝は合計224・48点で千葉百音(木下グループ)だった。

 ショートプログラム(SP)3位で迎えたこの日は4回転ルッツを着氷。持ち味のジャンプで得点を稼くも、頂には惜しくも届かなかった。演技後はロシアメディアの取材に対応。「SPORT24」は「私にとっては以前と変わらずに1位だけが重要。それ以外は重要ではない。でもクリーンで安定した滑りができているのはうれしい」とコメントを伝えた。

出産後とは思えないトルソワの高速スピン(ロイター)
出産後とは思えないトルソワの高速スピン(ロイター)

 24年夏に結婚したトルソワは、25年夏に第一子を出産。21歳の若さで母になったが、冷静な分析を経ての決断だったという。

 同メディアによると、結婚前後のトルソワは「その時点ですでに子供が欲しくてたまらなかったし(ミラノ・コルティナ)五輪に(ロシア勢が)出場を認められたとしても1人しか出場できないし、ずっと大会で優勝し続けなければならないと理解していた」と回想。フィギュアスケート界の現状と自身の心技体を照らし合わせた上で「五輪に出場できる可能性はそれほど高くないと思ったので、まずは子供を産むことに決めた」と明かした。

 そのトルソワはGPシリーズ第4戦スケートアメリカ(13~15日)にも出場を予定している。「これからもミスなく滑り続けられるように願っている。次は米国に行きます。お楽しみに!」。復活を遂げたスケーターは、頂点奪取に燃えている。