スーパールーキーから大黒柱へ――。1日に行われた全日本大学駅伝(愛知・熱田神宮西門前~三重・伊勢神宮内宮宇治橋前、8区間106・8キロ)で、早大が圧巻の5時間3分31秒の大会新記録で16年ぶり6度目の頂点に立った。

 早大は今季、1年生トリオで〝令和の三羽ガラス〟と称される本田桜二郎、増子陽太、新妻遼己を1~3区に配置。3人の爆走は大きな話題となったが、5区の鈴木琉胤(るい、2年)も、区間1位(34分1秒)で区間記録を30秒も塗り替える驚異の走りを見せた。

 八千代松陰高出身の鈴木は今年1月の東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)では、4区区間賞の好走で往路2位に貢献。スーパールーキーとして、大きな注目を集めた。あれから学年が一つ上がり、花田勝彦監督(55)もレース前には「特に鈴木はチームの要になっている。彼がいることで、(前半3人の)1年生たちも安心して走れると思っている」と頼もしさを口にし、試合後には「もし借金があったら、しっかり返してくれと走る前に伝えていた」などと大きな信頼を寄せている。

 鈴木は2位の国学院大との差をさらに1分以上広げる走りを見せた。「自分の役割は前回の伊藤蒼唯さんを越えること。新妻で僕の役割は決まったと思った。あとは突き放すだけで、1分以上離せたらおもしろいと言われていた。しっかり1分以上離せたので、良かった」と充実した表情を浮かべた。

 鈴木は今季の歩みについて「昨年もそうだが、みなさんからの期待値は本当に高い。僕に求められている走りも、学年以上のものがあるのかなと思う。一方で、今年の1年生のおかげで注目も少し下がってきているとは思う。昨年よりも落ち着いて、自分のペースでできていると思う」と順調に積み上げてきていることを明かした。

 箱根路に向けては「ここからまたリセットして、しっかり作り直したい。昨年より走れている夏合宿の分があるので、昨年よりレベルアップした自分を見せられたら」と前回大会超えを誓った。

 頼れるエースとなった鈴木が、チームを3冠に導いてみせる。