32年ぶりの日本開催となった愛知・名古屋アジア大会は、経費削減の観点から選手村は整備せず、クルーズ船とコンテナハウスが主な宿泊施設として整備された。開幕前から海外メディアを中心に批判が相次ぐ中、本紙は選手や関係者からの声で〝実態〟に迫った。

 開幕前から話題となったのはコンテナハウスだった。韓国選手団から「史上最悪」などの声もあったが、大会関係者は首をかしげる。「確かにベッドはアスリートが寝るのには狭いかもしれないし、木造の急造感はあるけど、冷暖房も完備されていて全体にきれい」と証言。各部屋に洗濯機がある利点も大きく、別の大会関係者は「クルーズ船だと各部屋に洗濯機があるわけでない。ランドリーに洗濯を持っていくストレスがないのは大きいと思う」と指摘した。

 一方のクルーズ船は当たり外れが大きい。ある選手は「部屋割りがランダムみたいなんですよ」と苦笑い。クルーズ船の部屋にはランクがあり、窓がない内側客室やスイート客室などがある。「楽しそうにクルーズ船での写真を撮っている選手はいい部屋に泊まれていると思う。窓がない部屋はやっぱりしんどい」と明かす。波による揺れは「気にならない選手は大丈夫」なレベルだが、気になる選手にとっては「ずっと脳振とうみたいな感じ」と指摘した。

 食事に関しては充実度が高いとの声が目立つ。クルーズ船は2か所の食堂があり、うち1か所は24時間利用可能となっている。別の選手は「一部の海外メディアが食事が貧相みたいなことを言っていたけど、それはさすがに違う。いろんな国の食事を食べることができる」と反論した。

 どんな宿舎施設でもメリット、デメリットの両面はある。運営側の落ち度もあるとはいえ、宿泊施設に関する批判は的外れな部分もあるようだ。