19日に開幕した愛知・名古屋アジア大会を巡り、韓国と台湾のメディアが〝激高〟する場面があった。

 32年ぶりの日本開催となった祭典だが、開幕前からトラブルが多発。コンテナハウスの宿泊環境、食事の充実度、選手、関係者の移動手配などが問題となった。21日はバレーボール会場のバス手配で試合開始時間に大きな影響が出た中で、野球会場でも非常事態が発生していた。

 台湾紙「自由時報」は「今年のアジア大会の開催地である名古屋は、一連の失態を犯した。大会の正式開始前から、ずさんな準備で繰り返し批判を浴びていた。大会が本格的に始まってからも状況は改善せず、スタッフは何も分かっていないだけでなく、彼らが説明するルールさえも互いに異なっていた」と報じた。

 その一つが野球だという。愛知・岡崎中央総合公園野球場で行われた韓国―台湾戦は、韓国が5―0で勝利。その後は韓国と台湾の選手が取材を受ける予定だった。しかし、同紙は「多数の台湾および韓国メディアが取材を試みたが、阻止され、日本人スタッフとの間で膠着状態に陥った」と伝えた。

 その上で「各国のメディアはミックスゾーンに行く際に特定のルートを通るよう求められた。しかし、試合後、スタッフはそのルートは『試合後30分待ってからでないと通れません』と答えたため激怒した。台湾と韓国の多数のメディアは、できるだけ早く階下へ降りてインタビューできる機会を得ようと、英語で必死に説明を試みた。試合後の重要なインタビューの機会をなぜ拒否されたのか理解できず、現場の記者たちを憤慨させた」と明かした。

 さらに「スタッフは態度を変えず、メディアに対しファンと同じ通路を通って階下へ降りるよう主張した。日本人記者が日本語で説明しようと努力したが、無駄に終わり、記者は途方に暮れた。膠着状態は10分近く続き、現場の係員が介入して『大丈夫です』と言うまで、報道陣はパニック状態に陥りそうだった。係員がようやく冷静に道を譲ったため、台湾の報道陣は慌てて動き回り、試合後の記者会見に間に合わないところだった」とつづった。

 最後には「奇妙なことに、一部のメディアは、イベント後に会場のマネージャーが日本の関係者に好意的な記事を書いてくれるよう求めたと非公式に明らかにした」と指摘。現場の連係ミスには不満の声が高まっている。