ワールドシリーズの3連覇を逃したドジャースで、大谷翔平投手(32)に対する球団側の管理能力が厳しく問われている。

 今季の大谷は左ヒザや右上腕二頭筋などのコンディション不良に見舞われ、最終登板は7月3日(日本時間4日)のパドレス戦。打者としては出場を続けたもののシーズン終盤から不振にも陥った。米メディアでは早い段階から7月のオールスター戦の期間を利用して負傷者リスト(IL)に入れ、早期回復を図るプランなどが示されたが、結果的にIL入りしたのは9月に入ってからだった。

 現場トップのロバーツ監督は大谷との話し合いを密にしたと繰り返し強調してきた。投打に突出した戦力である大谷が出場できるのであれば、指揮官として起用しない手はない。だが、その日の最善策を打ってきた結果、後手に回ってしまった感も否めない。海外メディア「スポーツキーダ」は6日(日本時間7日)、球団としての管理体制に疑問を呈した識者たちの声を紹介した。

 その中で米メディア「ドジャース・ネーション」のダグ・マッケイン氏は「これまで大谷翔平がボスだった。彼が主導権を握ってきた」と主張。「その状況がこのオフで変わるかどうかは結果で明らかになるだろう。アンドリュー・フリードマン(編成本部長)の仕事は、大谷翔平にサイ・ヤング賞を取らせることではない。10月に彼が健康で本来の目的であるワールドシリーズ優勝を果たすことだ。昨年(今季)、翔平は自分の体を犠牲にしてしまい、それがドジャースが優勝できなかった大きな理由の一つになった」と強く訴えた。

 また、レッズなどでGMを務めた経験を持つジム・ボーデン氏は、ナ・リーグ優勝決定リーグでの大谷について「彼は通常、下半身の力を使って打つ。しかし、このシリーズでは第1戦、第2戦、そしてその後の練習でも下半身の力が全く感じられなかった。だから私はもし自分がドジャースの監督なら彼をベンチに下げるだろうと思った」と起用し続けた現場の判断に疑問を呈した。

 前例のない二刀流選手である大谷の力をどうすれば最大化できるのか。大谷本人の言葉に耳を傾けることは当然としても、周囲は球団側のイニシアチブに物足りなさを隠しきれずにいる。