華やかなスター軍団を支える〝土台〟に思わぬ異変が起きた。ドジャース傘下のマイナー選手13人が一斉にフリーエージェント(FA)となり、来季の選手層に不安が広がり始めている。
米ドジャース専門メディア「ドジャース・ウェイ」は6日(日本時間同日)、大量のマイナーFA発生を取り上げ、特に3Aオクラホマシティの投手不足に警鐘を鳴らした。米専門誌「ベースボール・アメリカ」の一覧によると、2日にFA資格を得たのは13人。このうち9人が今季3Aに所属し、6人を投手が占めていた。
3Aの主力級も名を連ねる。左腕コール・アービン投手(32)は今季28試合に先発し、12勝、防御率3・33をマーク。いずれもリーグトップだった。右腕ニック・ロバートソン投手(28)も3Aで防御率1・13を記録し、右腕ジャーミング・ロサリオ投手(24)も同3・17と救援陣を支えた。野手ではライアン・フィッツジェラルド内野手(32)が打率3割1分5厘、マイナー全体最多の172安打を放っている。
13人のうち7人にはメジャー経験があるが、今季ドジャースで登板したのはアービンと左腕チャーリー・バーンズ投手(31)の2人だけ。将来を嘱望される若手ばかりではないものの、長いシーズンを戦うための〝縁の下の力持ち〟がまとまって市場に出た格好だ。
背景にはマイナー契約の仕組みがある。一般に契約更新の規定期間が満了するとFA資格を取得し、他球団とも交渉できる。選手にとってはメジャー昇格の機会や好条件を探る好機だ。ただし、13人全員の退団が決まったわけではなく、ドジャースとの再契約も可能となっている。
問題は穴埋めが進まない場合だ。投手陣が手薄になれば3Aの試合運営だけでなく、メジャーで故障者が出た際の補充にも支障を来しかねない。「ドジャース・ウェイ」は一部投手との再契約を促し、現状が続けば2027年のオクラホマシティは深刻な人手不足に陥ると懸念する。
アリゾナ・フォールリーグではチェイス・ハーラン内野手(20)ら若手有望株が奮闘しているが、即戦力の穴を埋めるのは別問題だ。スター獲得に目を奪われがちなドジャースで、育成組織の〝空洞化〟を防ぐ編成手腕が問われている。












