救援の心得とは――。11月12日に東京ドームで開幕する「ラグザス アジアプロ野球チャンピオンシップ2026」に向けた事前合宿が宮崎で行われ、6日は全体練習でナインが汗を流した。7日から2日間は練習試合を実施予定。井口資仁監督(51)は「シーズンから離れている選手も多いので、実戦感覚を含めていい調整ができたら」と語った。

 中でも注目は勝ちパターンの行方だ。今回の代表には絶対的な守護神が不在。井口監督は「明日、明後日のピッチングを見てある程度の順番だったり、後ろも決めていきたいというのはピッチングコーチとは話している」と実戦で見極める方針を示した。今年3月のWBCでは「リリーフ専門」の投手が少なかっただけに、今大会の若手から来秋の「プレミア12」、さらに2028年ロサンゼルス五輪で代表入りするような救援投手が育てば、首脳陣にとっても大きな収穫となる。

近鉄から世界に羽ばたいた大塚晶文コーチ(1998年)
近鉄から世界に羽ばたいた大塚晶文コーチ(1998年)

 国際大会で結果を残すために必要なものは何か。大塚晶文投手コーチ(54)は2006年の第1回WBCで日本代表の守護神として初優勝に貢献。MLBでもレンジャーズなどで救援を務め、06年には32セーブを挙げた。世界一とメジャーのブルペンを知る同コーチは「1点差などの厳しい場面で(マウンドに)上がること、そこを絶対抑えるということをイメージしておく(ことが大切)」と〝救援の心得〟を説く。

 国を背負って戦う大舞台の重圧は、シーズン中とは異なる。気持ちで後手に回っては勝負にならないだけに、役割にかかわらず緊迫した場面での登板を想像し、出番を望むくらいの「強メンタル」が欠かせない。

 今大会は若手選手の性格や精神面を見極める絶好の機会でもある。〝プレミア以降〟の舞台で輝くために。若武者たちは12日からの本番で「救援の心得」を実践できるか。