陸上の北海道マラソン(30日、札幌市大通公園発着)で、不破聖衣来(三井住友海上)が第一関門を突破だ。

 2028年ロサンゼルス五輪はマラソンでの出場を目指す不破。「まずはMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)の切符を獲得しないといけない」と逆算した上で、北海道マラソンの出走を決断。5月までのトラックシーズンを「マラソンに向けての体、足づくりをしっかりやっていく」と位置づけ、6月以降はマラソンデビューを見据えて準備を進めてきた。

 大学1年時に女子1万メートルで日本歴代2位(当時=現3位)の好タイムをマーク。その後はケガに苦しんだが、復調の気配が漂っている。「今年はマラソンに向けての挑戦の年にしたいと思っている」。MGCの出場権を手にするには、2時間32分00秒かつ、日本人3位以内に入る必要がある。タイムについては未知数な部分が多いとしつつも、今の不破にとっては十分射程圏内だった。

 今季は40キロ走にも挑戦。ここ数か月は大きなケガなく練習を積んでおり、一定の手応えをつかんでスタートラインにたった。最初の10キロを34分29秒で通過。15キロを51分36分で駆け抜けるなど、序盤から好パフォーマンスを披露した。後半は優勝した新谷に引き離されるも、2時間26分4秒の2位でフィニッシュ。MGCの出場権を獲得し、不破の頬は自然と緩んだ。

 かつての本紙インタビューでは「五輪で日の丸を背負って世界と戦う姿を見せることが一番の恩返しになると思っている」と語っていた不破。夢の実現へ、上々のマラソンデビュー戦となった。