F1レーシングブルズから緊急で今季初出場した角田裕毅(26)が、23日に行われたオランダ・グランプリ(GP)決勝で11位に終わり、あと一歩入賞に届かなかった。それでも世界中のファンが電撃復帰した角田の人気と実力を高く評価した。
レッドブルのアイザック・ハジャールが手首の負傷で欠場となった影響で、姉妹チームのレーシングブルズから電撃出走が決まった角田は、前日の予選では好内容で12番手につける。すると、この日の決勝では自慢の〝ロケットスタート〟がさく裂し、いきなり順位を上げた。直後にマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がクラッシュしてレースは赤旗中断となったが、乱戦ムードの中でも角田は百戦錬磨の経験を生かして冷静な走りを披露する。
29周目には最大の見せ場が。元同僚で親交の深いピエール・ガスリー(アルピーヌ)と激しいバトルを展開し、最後は攻めの姿勢を貫いて豪快にオーバーテイク。F1公式の実況は大絶叫で角田のドライビングをたたえるなど、強烈な爪あとを残した。
一時は入賞圏内を走行するも、終盤にペースがダウンして苦しい展開に。今度はガスリーに追い抜かれ、新型ホンダエンジン(パワーユニット)を投入したアストンマーティンのフェルナンド・アロンソにも屈するなど惜しくも11位で入賞にはあと一歩届かなかった。
それでも、角田の走りは世界を感動させた。F1公式SNSが発表したこの日の最優秀ドライバーを選出する「ドライバー・オブ・ザ・デー(DOD)」で驚愕の結果が。優勝したランド・ノリス(マクラーレン)が順当に最多得票19%を獲得したのに続き、2位はアストンマーティンの逆襲劇をけん引したフェルナンド・アロンソが18%を獲得した。
さらに3位はレースで4位に食い込んだルイス・ハミルトン(フェラーリ)が13%、4位はタイトル争いを独走してこの日2位だったキミ・アントネッリ(メルセデス)、そして5位に角田が7%を獲得して食い込んだのだ。今季初出走、しかも入賞を逃した立場でトップ5入りするのは異例。世界的に人気と実力が高く評価されていることを浮き彫りにする結果となった。
この発表に対してファンからは「ユウキ7%ありがとう」「今週末、最も印象的なドライバーは角田だった」と賛辞が続出。ベトナムのファンからは「裕毅くんのあのオーバーテイクまじでえぐすぎ!! ピエールくんをきれいに抜いた瞬間、鳥肌立ったよ! 今季復帰してからの走り、どんどん良くなってるし、これからも全力で応援するね! 次も熱いバトル見せてくれ~」と激アツのエールも送られている。
F1界ではいまだスターとして健在の角田。次戦イタリアGP(決勝9月6日)では、再びチャンスが与えられるのか注目だ。













