F1レーシングブルズから緊急出場した角田裕毅がオランダ・グランプリ(GP、決勝23日)で存在感を見せる一方で、久しぶりに出席した公式会見での〝想定問答集〟が流出して物議を醸している。

 レッドブルのアイザック・ハジャールが手首の負傷で欠場となった影響で、姉妹チームのレーシングブルズから電撃出走が決まった角田は22日の予選で好内容の12番手につけるなど盛り上げた。

 そうした中、F1データ専門サイト「ホーリネス」は「角田裕毅は記者会見に臨む前に、すでに回答を準備していた」と角田とチームが準備した想定問答集の内容が写し出された書類の画像とともに報じた。

 この〝カンペ〟が脚光を浴びている。英メディア「F1オーバーステア」は「角田裕毅のメディア向けブリーフィングメモには、彼がリアム・ローソンについて何を言うべきかが示されている。ブリーフィングノートが、F1パドックのカメラマンが撮影した写真をもとに、ソーシャルメディア上で拡散している」と指摘している。

 同メディアは「レーシングブルズは彼を徹底的に準備させてきた」と強調した上で、想定問答のある部分に着目。「角田はリアム・ローソンの将来についての質問をかわすよう指示された」と伝えた。

「興味深いことに、レーシングブルズのメディアチームは、2024年に短期間ながらチームメートだったローソンに関するいくつかの潜在的な質問にも答えていた。ローソンはレッドブルでの最初の在籍期間中、わずか2レースしか走らず、その後角田に交代した。『リアムは今回、前回よりも良い成績を収めると予想しますか?』という仮説的な質問が文書に書かれている」と説明。角田とローソンの間には同僚時代の激しい争いや、以前のレッドブル昇格を巡って〝因縁〟がある。そのためメディアからローソンに絡めた質問が飛び出すとレーシングブルズ側は〝警戒〟していたようだ。

「『昨年の規定と新しい規定を比較することは不可能だ』というのが、伝えられるところによるとの回答だ。そして最後に、角田はローソンのレッドブルでの将来についての質問に対し、『それはローラン(メキース代表)に任せる』と答えるよう指示された」と当たり障りのない内容のみ口にするよう〝徹底〟されていることがうかがえる。

 角田といえば以前から〝舌禍騒動〟を起こしており、チーム側も慎重に対応を行ったようだ。